地縛少年花子くん/源家・人身御供…スピリチュアルの世界観について【考察メモ】


本誌最新73話までのネタバレがあります※※
注意してください※※

 

雑多考察メモです※

 

 

 

 

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源家について
代々怪異を討伐している家系。
73話では、学内ではなく学外に蔓延る怪異を討伐していることが判明。

 

学内の怪異は七不思議により取り締まられているっぽい
暴走した際は源家がイレギュラー的に討伐しているみたい?(先代花子を封印した話から…)
基本的に校内の七不思議である怪異は討伐対象から外されている?

 

女性について
脱線してしまうのですが、日本では昔から神職やイタコのような霊能力者は女性が多かった。
それは霊力を持つ人間は女性に多くみられたから、とされています。
そこから派生して、女性を生贄にするような人身御供の文化も存在したのだと思います。(力仕事ができないとか、色々と暗い理由も混在するとは思いますが…。)


スピリチュアル界隈の人とお話をした際に、
霊力は母方の女性から女の子へ遺伝する。」という話を聞いたことがあります。
源家の真打はやはり妹のてぃあらであり、輝は強いとはいえ努力で力をつけたタイプなんじゃないかな、と思っています。

 

過去に花子さんを封印したのは【祖母】である点も、わざわざ女性にしているんじゃないかな…と、思います。

また、輝や光、てぃあらの【母】はいまのところ「いない」とだけ言われていますが、母も怪異を討伐する立場で、何かしらの事故で死亡している可能性があるのではないかと思われます。
一瞬離婚?とか、いろいろ考えたのですが、私の持つ知識である「女性を通路にして霊力は遺伝する」という設定を利用するならば、源家側の人間は母でなくてはいけないので、離婚をしても家にいなくてはおかしいです。
父は多少霊力のあるような家系でお婿に入っているのでは?と思っています。
輝が学外で怪異を討伐する際に、怪異の動きを止めている人間が何人かいます。
怪異が見えるけど決定的な討伐を行うだけの霊力は持っていない、霊感のある人物を婿にもらい、源家を存続させているのでしょうか…。

※一ミリも作中に出てこない設定なので全部外れている可能性が高しです。

 


源の家と赤根の家
赤根の家が育てた少女を怪異の湧く【穴】に生贄として放り込むとしばらくの間(数年くらい?)怪異が湧かなくなり、平穏に暮らせる。

 

六番の結界内で、スミレの家である土間入り口に貼られていた結界のお札
そのお札には【】とだけ書かれています。雷の本字です。
雷というと、光とか輝、源家の代々伝わるという怪異用の武器を思い浮かべます。…電流をだすので。(光の武器は雷霆杖、輝は霊力を雷として放出する霊刀)
なので、赤根の家が育てた生贄を育て守り滞りなく決行するため、人身御供に源家は一枚噛んでいる、と考えてもよさそうです。

 

直接的な関係は作中では描かれていませんが、これまで人を殺していた六番を使役するように捕獲したのは源の家なんじゃないかな、と思います。
今のところ作中で登場しているキャラで、怪異と対峙して勝てて、さらには捕まえられるなんて芸当が可能なのは源家くらいしかないですしね…。

 

輝の好きな人について
73話で輝本人の口から「赤根さんが好きなんだよね。」という発言が飛び出ました。
果たしてこれが本心なのかどうか…。
個人的には本心ではないと思います。輝は自分の想う本当に大切な人の名前はあんなシーンで突然ポロリとは言わないと思う…。

 

個人的には輝の好きな人は四島メイ説を推しているので、ちょっと認めたくないな…というような姑心が働いてしまっているのですが。
源の家の生まれであるので、赤根の家と言うだけで気にはしていたと思うけど、好きとは違うんじゃないかな。
自分たちの祖先のした【赤根の家の少女を生贄にするため尽力した】という悪しき風習(もしかしたら現在も続いている?)からくる罪悪感から言ったんじゃないだろうか。
(申し訳ない、とか可哀想、と言う気持ちでいつも見ていてだんだん好きになったとかですか?困りましたね…。)

 

▽記事も書きました

horitime.hatenablog.com

 

書きながら思いついた説
もしかしてスミレが好き?…嫌、どないやねん、って感じですけど。
スミレが知らないだけで、スミレ自身が実はいけにえにされたこれまでの少女の中ではイレギュラーに死んでいて、スミレの話が現代の源の家にも伝わっていた…とか。
彼岸近い境界に移動することのできた輝が、なんらかの理由で六番の境界に足を踏み入れスミレと出会って過去の先祖たちの悪しき風習を目にした可能性もあるんじゃないかな。


正直可能性が無限大なので、何とも言えないのですが、過去にスミレと出会ったというような描写があれば輝はスミレに恋をして、どこか似ている葵に惹かれてもおかしくはないんじゃないでしょうか。

 


身を守る鈴
輝がに渡した鈴のブレスレット。
一個しかなかったけど、スミレが両腕に着けていたものと似たものだと思われます。
鈴、というと魔除けや獣避けに多くは使われていますし、それも身近ですが。
神社では【神様に呼びかける】際に賽銭箱の前で鈴を鳴らしますよね。


子どもの着物には鈴の柄が多くあります。それは「神様、この子をお守りください。」という意味があるそうです。
なので、本当にお守り、という意味と。迎えに行った時の連絡手段として葵に鈴を持たしたのではないでしょうか。

 

スミレのつけていたブレスレットは、巫女の扱う神楽鈴のようなものを二つ。
神楽の鈴は、巫女が舞うことによって神様との意思疎通を図る、というような意味合いがあり、生贄として淵に落とされる際【神様への呼びかけ】の意が強かったと思います。

 

の手渡された鈴のブレスレットは太めの紐に一つだけ鈴がくっついていました。
私はこれは、賽銭箱の上についている鈴をイメージしているのかな、と思いました。
この紐、色がわからないのですが、神社の賽銭箱上に設置されてる鈴緒は麻縄や五色の布がついているものが多いです。
この紐が鈴緒であったなら、鈴緒は【魂を繋ぐもの】と言う意味合いがあり、神と人を繋ぐものとして使われます。
それを、彼岸に落ちた葵に手渡す、というのは無事でいてください。という意味だけではなく此岸とのつながりを残したのではないでしょうか

 

 

花子くんの世界における生贄について
人身御供
三股淵の人身御供の伝説が参考にされている可能性が高いな、と思っています。日本の人身御供の話で一番有名です。
スミレが身を投げた【穴】の底には水が溜まっており、洞穴奥は淵のような泉?のようになっていると思われます。水に落ちて身を贄にする、という内容は淵に少女を落とす人身御供っぽいな、と思いました。


三股淵の人身御供伝説では大きな毒蛇(悪霊)への人身御供をくじで決める、と言う話です。生贄の条件は少女で美しい処女(または巫女自身)、選ばれた少女が投げ込まれるか、自分から入水する方法をとっていたようです。
また、この儀式は12年毎に行われていたようです。

 

巫女や旅人の人身御供の例が多い
これは、神職と言う立場である女性というだけの理由で巫女が選ばれていたようです。特に昔は神職は女性が多かったのも原因かもしれません。
そして、旅人は外界からやってくる【神からの使者】と扱っていたため神に近い存在を生贄にすると言う巫女と近しい理由があったみたいです。

 

花子くんの発言
「俺の代では、生徒を犠牲にしたことはなかったかな。」
というもの、この言い回しだと犠牲者はいたが生徒は犠牲になっていない。先代では生徒が犠牲になっている可能性があります。
…そして、犠牲者を選抜しているのは紛れもない七不思議、花子くんなのではないかと思われるような言い回しだと思いました…。表情のうかがえないコマなだけに意味深です。
普通に赤根の家の子ども(しかも女)が生徒として入学してきたのが久々だったってだけなのかも?

 

上記に書いた『巫女や旅人の人身御供の例が多い』と言うものから、外部から来ているが生徒ではない人物がこれまでは旅人、という扱いで生贄にされていたのではないかと思われます。
それって教師?と思うのですが、今思い返すと七不思議の2番ヤコの想い人である【ミサキ】先生は高いところから落ちて死亡しています。
スミレが背中を下に洞穴に身を投げた姿を見て、【落ちて】死亡したという点が重なり、過去の生贄犠牲者ではないかと思っています。

 

またもう一点、《花子くんの代では生徒の生贄はいなかった》ということから先代花子さんの時代には生徒の生贄はあったと捉えてもいいと思います。
他記事でも書いたように花子くんは【かもめ学園内】で死亡した可能性が高いです。
そのことから花子くんは前回の生贄となった生徒の可能性があるんじゃないか…?とも思ったんですが、うーん。これはちょっとしっくりこない。

 

〇六番
お盆の時期だけ姿を現す鬼の怪異。死神と呼ばれている。
生と死を司っており、生かすも殺すも思いのままらしい。

はるか昔、学園があったところに存在した小さな村に使役されており、その役割は生贄の見張り。

 

ヒトが怪異になれる
光の発言で「ヒトが怪異になる方法を教えてもらった」というものが出てきました。
正直、今更?と思ったのですが、夏彦が教えてくれたらしいです。
…夏彦って、最後、六番の能力について語ってるコマで終わってましたよね。

 

私がどうして今更?と思ったかと言うと、すでに寧々は人魚のうろこを飲んでいて、人魚と契約さえ結べば下位ではあるし使役される側の怪異になれる。というのと、花子くんやミツバの例をみると、作中では死んだ人間も怪異になっている。からです。

光が言いたいのは「今生きている状態で、死亡せずに怪異に種族が移れる」と言う話なのかな?と、捉えれば、花子くんたちの例は除外できますが、現時点の寧々は正直いつでも魚の怪異にはなれる状態です。

 

夏彦に教えてもらった
夏彦と光は六番を捕まえようということで一緒に行動をしていました。
そこでの会話から教えてもらったのだとしたら、そして、夏彦の会話の中に「寿命を延ばす方法を知っている」というものがありました。

 

六番の【生き返らせる】能力は【怪異にする】ということ?
というように話の点と点がつながった…!と勝手に思ったのですが、どうでしょうか。
六番は生き返らせる能力があるよ~って説明のコマで、大ムカデを六番は生き返らせています。
大ムカデってあれ妖ですよね。一種怪異のようなものなんかな、とも思うので(段々怪異のゲシュタルトが崩壊してきた)結果、この世のものではなくなるけど蘇らせることができるのかな、と思います。

 

輝は七不思議についていろいろ詳しいようですが、茜には「これから一番を頼ることになる」と言っています。
六番に頼る、という言葉は一言も出てきません。

生き返らせることができるなら一番手っ取り早いはずなのに、どうしてでしょうか。

 

六番の生き返らせる、という意味が姿はそのまま自分自身が怪異となると言う可能性です。
それって死んでるのと何が違うの?と思いますが、死んで境界や彼岸をうろうろ、や、成仏してしまって消滅はいさようなら。
…ではなく、6番によって蘇ると、人間として生き返ることは叶わないが、怪異となって境界を行ったり来たり、彼岸と此岸をいったりきたりできるようになる。ということでしょうか。

 

もしかしたらスミレはこの能力によって怪異にされ、同じ時間を繰り返す存在として【生き返らさせられた】のかもしれません。
生きていた頃の記憶もありますし、六番の記憶の中から作ったスミレにしては生きていた頃のスミレの心情を理解して産まれすぎかな、と思います。

 

どうして夏彦は六番の力が必要なの?
これは寄り道ですが、これには2つほど可能性があると思います。
・桜の寿命が近く、死なないために怪異にしたい可能性
・夏彦が怪異になりたい可能性
を、私は考えてみました。
前半は夏彦の桜への想いを汲んだ可能性、説ですが、私がこれまで考えていた『桜怪異説』とは共存できません。
夏彦が怪異になりたい説は、これは夏彦が桜のことを好きで、ずっと一緒にいたいという思いから自分も怪異になろうと踏み込んだ。というものか、夏彦自体寿命が近く、寧々と同じ状況である。そのため怪異などが見えるのではないか、と私は思っています。
なので、自分の寿命を伸ばすために六番に怪異にしてもらおうと思っている?という説です。