【考察】地縛少年花子くん◆七不思議、寧々と葵について【メモ】
下記、単行本14巻までのネタバレを含むまとめと考察メモです。
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◆七不思議の裏切り者って誰?
現在発覚している七不思議についてまとめます。
《1》三人の時計守
依代:不明
《2》ミサキ怪談
依代:ハサミ 破壊済
《3》カガミジゴク
依代:天井にある大きな鏡 未破壊
《4》シジマメイ
依代:スケッチブック 破壊済
《5》16時の書庫
依代:月の石 破壊済
《6》死神
依代:記憶の中のスミレ 未破壊
→→14巻時点ですべての七不思議が登場しています。
その中で(個人的に)疑わしいと思われる怪異は《3》・《5》そして《7》かと思われます。
《3》カガミジゴク
登場は一瞬でしたが「人間と成り代わる」など、(噂を変えられ暴走していた?)なかなかダークな設定でした。
そして、つかさくんに目をつけられミツバに心臓を喰われ、現在はミツバが七不思議三番として活動しています。
一番の理由としては放送部側とつながりがあるという点ですが、つながりができたのは七不思議解体がはじまってからです。
なので、「裏切者がいる。」と明言された時点では三番が疑わしかったかどうかは謎です。
何かしら既につながりがあってミツバをカガミジゴクの世界につかさが送り込んだのか、内容が思ったよりダークなったから送り込んだのか謎ですね。
《5》16時の書庫
一番の問題として『土籠先生はみんなの未来も過去も知れた』ということです。
生きていた人間、死んだ人間とのことですが、怪異はどうなんですかね…。
シジマメイとか理性からできたミツバとかの純粋怪異くんたちのことは把握できたのでしょうか。そこがキーになってくるかも…。
土籠先生は疑いたくないという気持ちが強いんですがどうとも転びそうだな。と思います。
☆土蜘蛛
日本書紀に登場します。基本的には「討伐対象」として書かれています。
蜘蛛は雲と捉えることもでき、土と雲で天地を表しているニュアンスがあります。
また、朝廷・天皇に恭順しなかった土豪たちを示す名称として古くは、異族視や蔑視的な表現が強く、基本的にあまり良い意味合いではないです。
また光くんの先祖である源頼光が討伐したといわれています。(使われた刀は膝切り)
《7》トイレの花子さん
言わずもがな花子くんですが、別記事で書いたように仮説がいくつかあります。
花子くん自身が七不思議の七番目としての役目を貰っている場合。
また、トイレの花子さんのフリをしている場合。
があるかと思います。
そのため、可能性が無限大、とも言えます。
▼別記事
◆依り代って?
神霊が依り憑く(よりつく)対象物のことで、神体などを指すほか、神域を指すこともある。(Wikipedia参照)
森羅万象のもの(特に岩や木)に憑くとされているみたいです。
14巻では寧々の足が「切株」と表現されていましたがなにか関連があるかもしれませんね。
《作中の依代》
七不思議の力を増幅させるウワサ本人の思入れがある品。
【カンナギ】である寧々にしか壊せないものらしい。壊し方は『封』と書かれた黒い札をはがすこと。お札をはがされた依代は壊れてしまう。
◆カンナギって?
巫(かんなぎ神和ぎ)とは、霊の依る人をあらわす。
神様の言葉をお伝えする人物を指すのが通説となっており、神託を告げる者。(Wikipedia参照)
神や霊なんかと交流する力を持っている存在とのことなので、幽霊である花子くんと交流が可能な寧々はカンナギと呼ばれるのも頷けます。
巫という言葉には人間の依り代という意味もあるようです。
そのため、花子くんの依り代が寧々?の可能性も浮上しますね。
《作中のカンナギ》
〇八尋寧々
土籠に「依代を破壊するカンナギの娘」と言われたころに初めてカンナギという言葉が出てきました。
花子くんはカンナギのことを「俺の助手ってことだよ。」と言っていました。
〇寧々
意味:もとは「寍」と書き、「心が落ち着く様子」を表現した。これに神様へのお供えに使う台「示」を省略した「丁」を組み合わせて「安らか」の意味で使われる。
☆歴史上の人物の寧々
豊臣秀吉の正妻である寧々は、当時珍しい【恋愛結婚】だったといわれています。
身分違いだった寧々と秀吉は周りに反対されながらも質素に結婚式をしたらしいです。
〇八尋
意味:いくひろもあること。非常に長いこと。また、非常に大きいこと。
神代紀では、豊玉姫が出産の時に八尋熊鰐(サメ)になっています。
→豊玉姫(トヨタマヒメ)とは
乙姫の元となったといわれている神代紀にでてくる姫。
海の神ワタツミの娘として出てきます。海の宮殿に住んでいて、ニニギノミコトの息子であるホオリと子どもをつくりますが出産時に元の姿に戻っていて、それをホオリに見られてしまいます。
恥ずかしがった豊玉姫はその後ホオリと一緒に暮らすことはなく、ホオリの元に向かわせた妹に文を送る形でホオリと交流を取る。
…というような恥ずかしがり屋なサカナのお姫様の話です。
◎考えられる可能性◎
・八尋寧々は花子くんの依り代となっている。
→封の札が無いので全くの妄想です
・花子くんの想い(他怪異の依代を破壊する、別のうわさを流すなど)を実行したり、人間に伝える存在である
→怪異の間に入る神職的・巫女的な存在?
〇赤根葵
生死の境を正すためにカンナギの血を引く娘が必要。と六番に境界へ連れていかれる。
苗字である『赤根』の家は代々生贄の女子を産み育て、排出する家柄であったらしい。
現時点では生死不明、今後の動きに期待!
☆アカネという花
アカネという花があります。漢字表記は赤根と茜。
根っこが赤く、染料として使われていたもの。
花言葉:誹謗中傷、不信、媚び、私を思って
ツル状の花なため、何かに依存するように群生する様から「媚び」や「私を思って」という花言葉がついたみたいです。
☆万葉集にアカネのモチーフにした詩がある
『あかねさす紫野むらさきの行き標野しめの行き野守のもりは見ずや君が袖振る』
現代語訳:紫草の生えた野を行き、御料地を歩いている時、ここの番人は見ていやしないかしら、いいえ、見ているでしょう。ねえあなた、そんなに袖を振ったりして。
この、『袖を振る』という表現ですが、これは古語では有名な【相手の魂をこちらに呼ぶ】という「アナタが恋しい、こちらにおいで」という仕草なのです。
またこのしぐさは隠れた恋愛によく使われているイメージです。みんなにばれちゃまずい恋愛だとか、秘めた恋心を表す言葉、なのかもしれません。万葉集難しいです。
☆葵という花
灰色がかった明るい紫色の花です。実際はいろんな色があるらしいのですが平安ごろに流行った色合いが明るい紫色だったようで、その色が定着したそうです。
花言葉:大望、野望、豊かな実り、気高く威厳に満ちた美、高貴、神聖、温和、優しさ
また、京都では『葵祭』という、三大祭りのひとつがあります。鏑流馬神事のあるお祭りで有名です。
◎寧々と葵について
考え中…
…書ききれないので、また少しずつ加筆修正していきます。