アナと雪の女王のクリストフはシンデレラだった【深夜の空想メモ】
アナと雪の女王に出てくるクリストフ・ビョルグマンについてです。
なんだか彼のこと考えてたら一夜が明けていたので
私の脳内整理に付き合ってください。
■クリストフについて
クリストフ・ビョルグマン
温暖な気候を有するアレンデールで氷を運ぶ仕事(アイスハーベスター)で生計を立てています。
クリストフ = キリストを運ぶものの意味
マン = マン
名前から、大切なものの隠された山に大切な存在を運ぶ存在であることがわかります。
エルサの隠れた山へ、アナを運ぶクリストフには丁度いい名前ですね。
マンはマンです。
作中垣間見える過去では、両親がいないこと、山男に拾われたものの人間の子どもの扱いがわからない山男たちに放置気味に世話をされていたこと、集落単位で動いているはずのアイスハーベスターの仕事をスヴェンと二人で切り盛りしていることがわかります、
要約すると、人外と交友関係を持つ親のいない孤独な少年ということです。
■なんでシンデレラやねん その1
そう思い立った理由は単純で、作中で”クリストフのキャラクターモチーフにはシンデレラがインスパイアされている”アピールが多い気がしたから。だけです。
どこがそのアピールやねん!って話だと思うので織り交ぜて順にお話しします。
事前にこれから何について話すか結論を言うと、シンデレラの特徴と合致するクリストフの特徴です。
映画を見ていて彼のことだとわかるおおまかな特徴を先に書き出すと、
親がおらず孤独であり、頼れる存在はなく、動物(スヴェン)と仲が良く、手助けを受けながらともに生活をしている。髪はブロンド、足の形が他人と違う。シンデレラのようにいじめられているわけではないけれど、いい待遇も受けてはいない。
など…、あげだすと無限なんですけど、大きく寄っていると感じるのはこのあたりだと感じました。
■モチーフについて
エルサ = 雪の女王、カイ
アナ = ゲルダ
ハンス = 悪魔の鏡
トロール= 氷の国の老人
などです。
アナ雪に言い換えると、エルサ(カイ)はアナ(ゲルダ)の大切な姉(友達)であり、氷の魔法(雪の女王)を理由に山にこもっ(連れ去られ)たのでそれを奪還し、氷の魔法(雪の女王)をうまく扱えるよう(イイヤツ)にしたという話です。
■クリストフの役割
雪の女王の城に向かうときに馬車を貸してくれる王子と王女、そして馬車に乗っている最中おいはぎに襲われそれを助けてくれたおいはぎの娘…が原作のモチーフとして彼に入っている役割だと思います。
原作を読んでもらうとわかると思うんですが、王子と王女もおいはぎの娘も正直全然クリストフではないんですよね。
王子、王女 → 馬車を貸してくれる(アナにソリを貸してあげた)
おいはぎの娘→ 死の危険から助けてくれる(⇔同様)
物語の役割としては合うんですけど、どうも人となりが違いすぎます。
エルサのカイ(対人想いで優しいが突然冷たくなった)、雪の女王(言わずもがな氷の魔法)。アナのゲルダ(大切な人のために旅に出られる勇気を持っている)の人となりの重なる部分があるのとはちがい、クリストフは役割だけが割り当てられている感じです。
王子と王女は物分かりが良すぎて完全に馬車貸し要因で出て来てる感じですし、おいはぎの娘はナイフちらつかせるパンクガールですし、この3人の舞台装置的役割はクリストフに課しているとしても、キャラクターとしてのモチーフではなさそうです。
■なんでシンデレラやねん その2
クリストフのキャラクターモチーフにシンデレラがインスパイアされているであろうと考える理由としては、彼の人生や特徴などに似たり寄ったりな部分が散見されるからです。
その人生や特徴は大きく分けて三つあって、
一つ、彼は今の自分の生活に嫌気がさしている。
二つ、彼は魔法を目の当たりにしている(過去アナの頭から氷の棘を抜くトロールを見ている)
最後、クリストフが王女(アナ)と再会し、彼女を好きだということです。
☆はみだしシンデレラ話
シンデレラはよく夢見がちな女性の象徴として名前を出されることが多いですが、彼女は完全なるバイタリティームキムキ女です。(個人の意見です)
いじめられ仕事ばかりの自分の人生に嫌気がさしているし、なにかきっかけをずっと求めている。彼女は継母や義理の姉に仕事をすべて終わらせたら舞踏会へ行ってもいいといわれ喜びます。彼女はきっかけをいつも求めていたからです。
仕事を終わらせたところでドレスのないシンデレラが舞踏会には来れないと踏んでいた継母たちでしたが、仕事を終え動物たちの手助けでドレスを用意できたシンデレラを目の当たりにしてドレスをぐちゃぐちゃにしてしまいます。
多分、仕事も普通であれば終わらせられないような量を与えられているはずなのに、仕事も終わらせドレスも用意するシンデレラ先輩。バイタリティーの鬼。(個人の意見です)
悲しみに暮れるシンデレラの前に、魔法使いが現れてドレスを着せてくれるシーンはとってもきれいで、ディズニーの広告にもよく使われるので目にする機会は多いと思います。
舞踏会では王子と恋に落ちますが、バイタリティーの鬼であるシンデレラは時間に間に合うように恋したはずの王子をほっぽって必死に馬車に乗り帰宅します。その後、王子がシンデレラを探しに来たのを継母に妨害されても何とか屋根裏から脱出し王子と再会を果たしハッピーエンドを迎えます。
度胸と努力を持ったすげー女です。シンデレラは。(個人の意見です)
だって普段から自分をいじめているおばさんに屋根裏に閉じ込められてそっから脱出します?出れるってなっても怖くないですか?TANRIKIのある女でないと無理ですよ。
ディズニーの実写版はまだ見れてないのですが、実写版では生活に嫌気を差して家出してるらしく、それでこそシンデレラだよ!とガッツポーズをとってしまいました。強い女…。(個人の意見です)
話は戻りますが、クリストフもバイタリティーはムキムキなほうだと思います。
一人でアイスハーベスターを切り盛りしている点でもわかりますし、アナを山の頂上にある氷の城まで送り届ける責任感からも伝わってきます。
トロールの歌う『愛さえあれば』では誠実で、動物への愛が強いことなどもわかります。
歩き方が騒々しい、少し臭い、ガミガミうるさいなどはあてはまりませんがそこは性格面とは関係ないのであまり考えないようにしています。(特に”臭い”点はほぼ無臭のトロールからすれば動物すべて臭いのでは?という疑問が拭えないのでどうなのかな…と思っています)
上記したトロールの歌では、クリストフの身体的特徴もピックアップされています。
・足が四角いこと
・髪が男らしくないブロンドなこと
性格面でのピックアップされている点は
・気が小さく繊細で誠実(優しい)
・素直じゃない
などです。
歌でピックアップされている部分はスタッフが特にクリストフを作るうえで重要視しており、視聴者にも理解してほしい部分だと思われます。
その中の、身体的特徴がシンデレラっぽい。これに限ります。(限っちゃった)
わざわざ”男らしくないブロンド(Fondness due to his unmanly blondness?)”と男らしくないと形容している髪は、やっぱり女性をモチーフにしているといっていいんじゃないかな、と思います。だってエルサとアナのパッパもブロンド寄りの髪だとおもっちゃったし、そんな取り立てることか?というのが第一印象でした。
そして、体の部位なんていろいろあるのにわざわざ"足"を強調しています。日本語だと四角い脚のせい?という歌詞ですが、英語だと"Or the pear-shaped, square-shaped Weirdness of his feet?"四角い洋ナシのようなヘンな足と言っています。つまりはほかの人とは違う足の形ということですよね。
百歩譲って、髪色や髪形はよく目に入って好みだなんだがあるとしても、足の形を見て「うわ!無いわ!」となるか?と思うとそんなことないんじゃないか、と思ってしまいます。(高貴な人は足を見るのでしょうか?)
そして、美しいブロンドヘア、そして唯一ガラスの靴を履ける、人とは違う足の形がシンデレラの身体的特徴です。
■まとめ
アナ雪はディズニーのプリンセス作品で初めて"家族愛"をピックアップした作品でしたが、同時にこれまで同様のプリンセス物語も楽しめる作品です。
クリストフはプリンセスであり、アナの王子である。そしてアナもプリンセスであり、クリストフの王子です。そして、アナにブーツを渡したのはクリストフでしたが、クリストフに馬車(ソリ)をプレゼントしたのはアナです。(靴も馬車もシンデレラにプレゼントしたのはフェアリーゴッドマザーだろと私の心が突っ込みをしていますが)
よくあるキスをして結婚式を挙げてリンゴンリンゴンおめでとうございます!幸せに暮らしましたとさめでたしめでたしとはわざわざ言わなくてもみんなわかるよね?という終わり方でした。
そう、みんなわかってるんですよ、末永く幸せに暮らすことなんて、これまでいくつものプリンセス物語を見てる我々には。
なんだかうまいこと交差して、クリストフの物語がアナとエルサの愛の物語と同時に楽しめましたし、無限に見たい。それくらいあなゆきが好き。(IQ3になってしまいました)
すみません、IQがさがっテしまったnoで今日はこれだけにさせてkuださい。
またIQga12くらいアがったら戻ってきmeす。
さよおなら。