【考察】ひぐらしのなく頃に業・梨花と沙都子について・沙都子ループ説の整理

下記新作のネタバレを含むまとめと考察です。

 

 

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梨花と沙都子の関係性について

 

二人の関係
雛見沢分校の下級生組、親友同士である。
お互いに両親を亡くしており、神社裏にある倉庫小屋で共に暮らしている。
境遇が似ていることもあり仲がいい、学外での行動も基本一緒。

 

ループ中の梨花が小学校入学までの間に沙都子と仲良くなるために関わりを持ち、仲良くなれるように努力したらしい。
※賽殺しではお互いに両親がおり、梨花からの歩み寄りがなかったため反対に仲が悪かった。

 

 

ひぐらしのなく頃に業で考えられる二人の関係性
新編である『鬼騙し編』は、二人の絡みシーンが追加されています。
一つは部活で行った"宝探しゲーム"、隠されたマジックペンを見つけるというシーンです。

 

梨花がトラップに掛かっている圭一とレナを出し抜きマジックペンを一度は手にする
しかし、その後沙都子からの膨大なトラップ(大量のタライ)によって妨害を受け、
マジックペンを沙都子にとられる

 

というシーンです。
マジックペンひぐらしにおいて"注射器"を表しています。
C120やH173など、雛見沢症候群を操れる、掌握するものを指しているとこれまでの作品では考察できます。

 

これは暗に、マジックペンを手に入れるものが雛見沢症候群を握れる。
結果、ひぐらしのなく頃に』という世界の根本ルールを握れる。ということです。

 

 

☆超余談~雛見沢症候群を握るものは勝利に近付く!?~☆
これまでは薬を使い、化学的に雛見沢症候群を掴もうとしていた鷹野三四
そして、女王感染者として古手梨花雛見沢症候群を掴もうとしていました。
…これまでの『ひぐらしのなく頃に』というシリーズ内で繰り広げられる梨花と鷹野のゲームは、雛見沢症候群を掴むのが勝利条件の一つであった、ということです。

 

最後の終末作戦、別名滅菌作戦は、鷹野が雛見沢症候群を末期まで進められる"H173"を持っているため、梨花の死亡後、症候群がL3になったと仮説された村人は抗うことなく作戦に巻き込まれ死亡します。(梨花が死ぬと末期症状になるというのは最終的にガセであったため一方的に殺害されただけでした。)

→鷹野の最終勝利条件である"滅菌作戦の決行"が可能になる。

 

梨花が生きている間は女王感染者のフェロモンによって村人の症候群を抑える作用があったために、鷹野の仮説では、梨花が死ぬと村人は雛見沢症候群末期になってしまうと考えられていました(ガセでした)。

梨花は女王感染者であるので、雛見沢症候群末期になった住民と基本的には殺害されることはなく、対話することが可能でしたので、干渉が可能です。(御三家を疑っていた詩音には殺されかけましたが…)

梨花の最終勝利条件である"昭和58年6月を生き残る"を切り開くトリガーとなる。

 

それぞれが一定、雛見沢症候群を操作するアイテムを持った状態でゲームを行ってはいるものの、基本鷹野が優勢で事が進むようになっていました。

 

 

コミック版鬼騙し編では…
沙都子は、梨花をトラップにはめマジックペンを手に入れた際にレナと圭一を踏みつけにしてこんなセリフを吐く。
「私、勝つと決めたら絶対に勝つんですのよ?」
このシーンは完全に新編に追加されているシーンです。何かしらの意味を持つものと考えられます。
※また、わざわざ絶対という単語を使わせるのがラムダデルタを匂わせているようにかんじました…。

 

これまでも、部活でのゲームシーンは、キャラの立ち位置を暗に示すような描写が繰り返されてきました。
《例》
ごっこ
梨花は鬼ではない(女王感染者なので鬼になりえない)
・鬼のフリをした魅音(園崎家ブラフの暗示)
・鬼になってしまう圭一、レナ、沙都子(この3人は作品中L5となる。)
ゲーム大会
・圭一がルールをはずれて攻略する(ゲーム内でのイレギュラー、ルールを越えて攻略するキャラ性能)


…というように、今回も部活内容の描写がしっかりとあったので、何かしらのフラグが盛り込まれているものと考えられます。


・勝ったと思った梨花が、沙都子にどんでん返しされ勝利を奪われる。
→昭和58年6月を乗り越えたと思った梨花が、沙都子の手により再び昭和58年6月に戻され勝利を奪われる?

 

また、部活後に梨花が沙都子にやり返すシーンも追加されていました。
このシーンが今回、梨花の沙都子へのアタリが少しキツイと言われている理由の一部です。

 

「ちっとも悔しくなんてないのですよ。」といいながら、沙都子にプレゼントを手渡すシーンにて、プレゼントを嬉々として沙都子は開けるが、顔にKOの文字が刻印されるパンチグローブ入りのびっくり箱だった。
→沙都子は梨花のことが嫌いで勝利を奪おうとしているわけではない?(「梨花はわかっていますわ。」などのセリフ、素直にプレゼントを受け取るシーンから)
梨花は結果今回の戦いにも万全の対策を行い勝利する意?


…等が暗示されているのかと思いました。

コミック版はなにかと顕著に表現していると感じたため(大切なシーンは大きなコマで…とか。)これからもアニメ同様しっかり見ていかねばならないと思いました…。

 


仮説の融合
これまでの記事で、私は北条沙都子がループしているとした仮説。
そして、鷹野三四がループしているとした仮説を提示しました。


個人的には沙都子説のほうが鷹野説よりは幾分か信憑性が厚いかな、(今のところ情報はある)と思っているのですが、もしかしたら二人が組んでいる可能性もある、と考えました。

※この説は少しお遊びめいた脳みそ休めです(笑)

 

大前提として、ラムダデルタが出てきます。(この時点で正直この説の信憑性は低いのですが…)
ラムダデルタは他の作品内で、鷹野のことを『使い慣れた駒』と称しています。
そのため、他のゲームでも鷹野を使用しているみたいです。("蛍火の灯る頃に"で登場しているそうです、まだ私は見れていません…。)


なので、ラムダデルタは鷹野が使いやすい、と感じているため、鷹野をプレイヤーキャラとして利用する可能性は高いです。

今回、ラムダデルタのプレイヤーキャラが一人ではなかった場合(そんな可能性があるのかも不明ですし、それができればミステリーが無限に広がってしまうのですが…。)
鷹野が沙都子を唆し、強制ループをさせているのではないか、という仮説です。

 

どういうことがというと、仮説である沙都子ループ説で沙都子が強制的にループさせられているのではなく、意志をもってループしているのであれば考えられる可能性は二つあります。

 


梨花・沙都子が高校生時に鷹野が何らかの方法で沙都子と接触
→沙都子に自分の意志を継がせる形でループさせる(プレイヤーの交代)
→ループ先の昭和58年6月では沙都子がプレイヤー(中心黒幕)として梨花に関わる(理由は不明)

 


梨花・沙都子が高校生時代に鷹野が梨花を殺害、沙都子と接触
梨花が死なないためには昭和58年6月をやり直すしかないなどと仄めかす
→沙都子はプレイヤーではなく《駒》の立場でループを選び昭和58年6月に帰ってくる?

 

などが挙げられるかと思います。
ループする力自体がどこから発生しているのか不明なため本当に想像の域を出ない妄想です。


私の考えた沙都子ループ説を重厚にするためには沙都子の動機がどうしても必要です。

それが、「沙都子が梨花を殺したいほど恨んでいる。」か「梨花(もしくは部活メンバー)を助けるためにループすることになった。」というものです。

そして、わざわざ仲間みんなが全滅する可能性のある時代にループする理由がどうしてもなくてはいけません。
沙都子が「みんなが死ぬなんて思ってなかった。」のであれば、鷹野(もしくは他の上位存在)に唆された可能性があります。
反対に「梨花を苦しめて殺してやる。」と思ったのであれば、恨み意志を鷹野に植え付けられたか、何らかの理由における自分の意志で一番梨花が嫌がるであろう昭和58年6月に戻した可能性もあるということです。

 

 

仮説の整理
自分で書いてもう脳みそしっちゃかめっちゃかになってきました。
これがひぐらしのなく頃にの醍醐味ですね。友人と集まり考察を繰り広げていた学生時代を思い出します。

今回の整理では、沙都子だけループしているプレイヤーであるという説の整理を行います。上記の沙都子と鷹野の共謀説ではありません。

 

・仮説の前提
梨花ちゃんが高校生の記憶がありながらループしているので高校生梨花は死んでいる、または昏睡状態であると考えられる。

 

沙都子ループ説

 

梨花を恨んでいる説
なんらかの理由があり沙都子が梨花を恨み、殺害。その後原因は不明だが沙都子も死亡、ループする。
梨花を恨んでいるため、"嫌がらせ"に近い形で昭和58年6月にループを決意する。
梨花が昭和58年6月を嫌がる理由は、死亡した際精神世界に置いてフェザリーヌから聞き、ループを決意する。(または梨花本人から作り話感覚で聞かされていた?)
その際に、フェザリーヌが沙都子がプレイヤーとして動きやすいよう(または動きにくい)ルール変更を行ったのではないかと考える。…または、もっと前の時期に沙都子はループしており、自分なりに動いてルールの改変を行ったのではないか(入江機関の解体など)

 

・この仮説を前提にした『鬼騙し編』
梨花へのアタリが本当に強いのであればこちらの説が濃厚。
怨恨があるのであれば、最後に梨花を殺害したのは沙都子であるという説明もつく。

 


②仲間を助けるため説
高校生梨花時代に何らかの事件に巻き込まれ部活メンバー(または梨花のみ)が死んでしまった
昭和58年6月を繰り返した梨花と同じような境遇に沙都子がなっているのではないか。
どうして昭和58年6月に戻ったのかは不明だが、沙都子がこの事件を根底から覆すために昭和58年6月まで戻ったか、時期の指定ができずに戻ってしまった可能性も考えられる。
現在ひぐらしのなく頃に業でルール変更のある雛見沢は、すでに沙都子が何周かループを行っており前提から覆されている可能性がある。
そのため、根底問題とされる入江機関を解体したはいいが、その結果雛見沢症候群が末期となり自分が生き残れないジレンマに捕らわれたのではなかろうか。
※自分が雛見沢症候群という時限爆弾付きの身体であることを知らなかったのでは?

 

・この仮説を前提にした『鬼騙し編』
最後に梨花が殺されているのは第三者の犯行である可能性が高くなる。
→惨劇に絶望し無理心中・雛見沢症候群末期となり凶行に出た可能性もあるため第三者説はすぐに覆せる
雛見沢症候群を発症したと思われるレナにわざわざ接触したのも、惨劇回避を試みた可能性がある。

 


と、言う感じです。

私の中で沙都子が日々だんだん黒に近いグレーに染まっていく…。
また、入江機関が解体されたのに全然沙都子が末期にならないのも不思議です。
入江機関から『C120』及び『H173』を奪っている(手に入れている)可能性がある…んじゃないかとも思っているのですが、早く続きが見たいです。 


まだ綿流し編の最新話も見れていないので、今から楽しみです…。