【考察】ひぐらしのなく頃に【ルール復習とちょっと業】


ひぐらしのなく頃にの作品は全部共通のルールが存在しています。
私自身うろ覚えで、今期始まった「ひぐらしのなく頃に業」をみながら「あれ?!ルールは!?なんでしたっけ?!」となったので、
復習のためここに記述致します。

 

ネタバレ必至なので見てから読んでください。お願いします。

 


ルールXYZ
これらのルールを基盤に『ひぐらしのなく頃に』作品では惨劇が起こります。

 

ルールX雛見沢症候群の発症」
作中誰かが雛見沢症候群を発症し、疑心暗鬼になる。
結果、周りの人間が信用できなくなり、凶行に走ることが多い。
ひぐらし作品は"信用""信頼"がトリガーとなっている。

 

ルールY「富竹の死、鷹野の擬装死」「大石、鷹野の干渉」
これまでの作中すべての世界において必ず起きている。
富竹が死ぬことで鷹野の作戦を止めることが不可能となる。
また、大石や鷹野の干渉により、ルールXで疑心暗鬼状態にある人物がより追い込まれる傾向がある。

このルールの一部には鷹野による梨花の殺害、雛見沢滅菌作戦も含まれるが、
綿流し・目明しなどは該当しない。(詩音の想いがルールよりも強く打ち破られるため)

 

ルールZ「園崎ブラフ」「祟りシステム」
雛見沢における怪事件に園崎家が起因しているのではないかという疑念。
祟りが村に存在すると信じ込む村の因習。

 

雛見沢症候群
雛見沢の空気中に浮遊している寄生虫(もしくはウイルス)であり、雛見沢に訪れた人間は皆感染する。
普通に生活するうえで危険はなく、発症するには過度なストレスや精神不安、雛見沢から距離的に大きく離れる、長い期間はなれることが起因となる。
基本的にはストレスや精神不安からの発症が多くの割合を占め、距離的な発症は稀である。(鬼隠しで圭一が発症するのも稀な状態だった。)

通常の感染者は女王感染者(作中では古手梨花)の傍にいると症状が緩和される。
症状内でL1~L5までの5段階レベルで分けられており、L3が発症すれば一か月ほどで死に至る。
雛見沢の村民は全員L2程度とされている。

 

L1:作中で触れられない。
L2:雛見沢の村民全員がこの程度。
L3-:多少神経質になる程度のため日常生活に支障はなし。
L3+:軽い幻覚、幻聴症状が出てくる。
L4:幻覚、幻聴、異常行動が顕著に出てくる。疑心暗鬼になる。
L5-:極度の人間不信・被害妄想が起こる。首元がかゆくなってくる。
L5+:症状が最大化、末期症状。錯乱状態に陥り、記憶も混濁する。自傷行為によって自死に陥ることもある。

 

治療法
舞台となっている昭和58年では空中浮遊している寄生虫をどうしようもできない。
そのため、基本的には投薬による治療(症状の緩和)が行われる。
普段沙都子が注射している薬は『C120』は、L5患者をL3初期ほどに抑えられる唯一の薬である。

→反対に一気に末期症状にまで症状を進めるのがよく出てくる『H173』である。
※富竹がいつも打たれてるのはコレ。

 

女王感染者
作中では古手梨花が該当する。
古手家直系の女性が女王感染者と呼ばれる上位感染者であり、古手家が女の子出産時に自動的に継承される。
上記にもあるが、女王感染者の傍にいれば感染者の症状は緩和する。

反対に女王感染者が死亡すれば末期症状となるといわれていたがそれはまちがいで、末期症状には及ばない。

 

ひぐらしのなく頃に業について
今回の副題になっている『業』についてですが、
仏教およびインドの多くの宗教の説では、善または悪の業を作ると、因果の道理によってそれ相応の楽または苦の報い(果報)が生じるとされること(Wikipedia参照)。

 

そのため、単純ではありますが今回の新作アニメではキャラクター達がこれまでのループ内で行った『業』に報いる話なのかなと思いました。

 

業による報いを業果や業報という。
業によって報いを受けることを業感といい、業による苦である報いを業苦という。
過去世に造った業を宿業または前業といい、宿業による災いを業厄という。
宿業による脱れることのできない重い病気を業病という。
自分の造った業の報いは自分が受けなければならないことを自業自得という(Wikipedia参照)。

ここら辺の記述が関わってくるんじゃないかと睨んでいます。

 


『サカサマルール』
新作アニメ内では風景などが『サカサマ』になっています。
一番目立つのは水車の背景、そしてオヤシロ様の像です。これまでの作品と見比べると完全に向きが逆になっています。
そのため、今回の新作アニメではルールも反対になっているのではないかという考察がよく飛んでいますし、私もそう思います。

 

↓なるほど!?!?と大声出した記事です。

uminekolong.hatenablog.com

 

反転ルール

新ルールX「仲間を信用する」
『鬼騙し編』では、圭一が仲間を信用する素振りが見え、その結果仲間に歩み寄るも撃沈。
これまでで一番必要になってきた"信用"が惨劇に繋がる。

 

新ルールY「富竹の生存」「梨花魅音の干渉」
終末作戦の中止及び入江機関の撤退が行われてしまう。
そのため雛見沢症候群の研究の中止、および投薬中の患者への治療も中断されることになるためL5患者が出てくる。

また、今回は大石と鷹野ではなく梨花魅音の干渉により他ルールの促進が行われるととれます。

 

新ルールZ「村への信用?」
園崎家への信頼(?)疑いを持たないことが惨劇に繋がる?
ここはまだ未確信です。『綿騙し編』で深く関わってくるルールかとおもってます。


というように、これまで基盤となって通用していたルールが全く通用しない。反転している可能性が出ています。
反転ルールの厄介なところは、ルールを理解しているとおもっている梨花の干渉が惨劇にまっすぐつながるという点です。
そして、魅音の存在も部員に対しての「園崎家ブラフ」解消要員となっていると思われるため、今回は梨花魅音が『大石と鷹野』の枠に収まると考えられます。

 

 

フラッシュバックについて
今回の作品で目立つ要素がフラッシュバックです。
ひぐらし作品の後半、羽入の力が回復傾向(?)にあった際に多かった要素です。
これまではこのフラッシュバック記憶が惨劇回避に繋がっていましたが今回はこの要素も反転し、フラッシュバックによって疑心暗鬼が増幅、惨劇に繋がっていると考えられます。

 

これまで末期まで発症した自分のカケラが基本フラッシュバックする傾向
そのため圭一、レナ、詩音がフラッシュバックする確率が高い。
※富竹、沙都子もL5発症経験があるので確立としては十分ある。

 

『鬼騙し編』におけるフラッシュバック

・圭一
以前同様『鬼隠し編』の記憶がループと同時にフラッシュバック(夢)される。
雛見沢症候群をすでに発症しており、「レナが怖い」という記憶が強く思い出される。

・レナ
部活で「宝探し」を行ったため『罪滅し』の記憶がフラッシュバックしたのではないかとおもわれる(描写なし)。
「レナの頑張り物語」の発言から、自分が鉄平とリナを殺害したと思い込んでいる可能性がある。
※真意は謎だが、EDのイラストからレナの父親が自堕落な生活を送っていることがうかがえる。
 レナのお宝コレクションは存在するためリナ(レナのコレクションを捨ててしまう)は出てきて居なさそうだが、レナが発症する一因となっていそう。

 

 

これからの予測
『鬼騙し編』から、これまでのルールXが否定されました。
そして、今後『綿騙し編』ではルールZ、『祟騙し編』ではルールYが否定されるのではないかと思われます。

 

X(信用した結果疑念が増幅、相手もL5発症のため惨劇回避ならず)
Y(梨花が死なない、滅菌作戦が行われないのに何かしらの最終惨劇が待ち構えている可能性?)
Z(園崎ブラフを持たずしてなにかしらの疑念がでてくる?)

 

YZは現在6話までしか見ていないので予想でしかないですが、これまでのルールを否定する話になってくるのではないかと思っています。