【考察メモ】地縛少年花子くん・8巻の七夕祭りについて

下記、単行本14巻までのネタバレを含むまとめと考察メモです。

 

 

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単行本8巻に収録されたお祭り回ですが、私はこの話が大好きなので異様に読み返しています。
なので、気付きをまとめておこうかな、とメモ記事です。

 

◇参考:七夕祭りについて◇
織姫と彦星の有名な話です。

 

着物を作ることを仕事としていた織姫と、天の川の岸で牛飼いをしていた彦星。
彦星は立派な青年で、織姫は輝くように美しい娘でした。神様はまじめに仕事に励む織姫にお婿さんを与えようと彦星と会わせます。
二人は互いに一目ぼれ、仕事も忘れ遊び暮らしました。
すると、彦星の飼っていた牛はやせこけ病気になり、織姫が服を作らなくなったので服は足りなくなってしまいました。
そのため、神様に皆が文句を言いに行きました。すると、神様はお怒りになり織姫と彦星を天の川を隔てた東と西に裂き置いて、離れ離れにしました。
しかし、織姫があまりにも毎日悲しそうにし、仕事にも手がつかなかったため神様は一年真面目に働けば7月7日の夜だけ二人が会うのをお許しになりました。
一年に一度会えることを楽しみに織姫も彦星も真面目に仕事に取り組むようになりました。
7月7日は天の川にカササギの橋がかかり、織姫はそれを渡って彦星に会いに行きます。

 

みたいな、話です。
私なりにまとめたものなのでいろんな逸話が混じっているかも…。
諸説あります。カササギの橋は雨天時だけ、とか…。雨が降ると川が氾濫して会えない、とか…。

 

〇日本に残る風習
ほとんどの神事は、「夜明けの晩」(7月7日午前1時頃)に行うことが常であり、祭は7月6日の夜から7月7日の早朝の間に行われる。午前1時頃には天頂付近に主要な星が上り、天の川、牽牛星織女星の三つが最も見頃になる時間帯でもある。
全国的には、短冊に願い事を書き葉竹に飾ることが一般的に行われている。短冊などを笹に飾る風習は、夏越の大祓に設置される茅の輪の両脇の笹竹に因んで江戸時代から始まったもので、日本以外では見られない


作中の七夕祭りについて考える

彼岸のお祭り
空から大きな吹き流しがいくつも垂れている。
※織姫に供えた織り糸を表している。
作中の彼岸で行われている七夕祭りでは、
屋台で買い物をするとおまけで短冊がもらえ、5色集められたら全ての短冊にすべて同じ願い事を書き、会場奥の大笹竹にまとめて吊るすと願いが叶う。
というウワサがあるようです。

 

生きている人間だとばれてはいけない
怪異や妖怪、幽霊などが訪れるお祭りなので生きている人間だとばれてはいけない。
ばれると食べられたりなど、危害を加えられる可能性があるため、天冠(幽霊のつける白い三角頭巾)をつけて光と寧々は参加した。

 

此岸の通貨は使えない
一般的なお金は利用できないので寧々はオフロの時にはがれた鱗を通貨にしてお買い物をしていました。
価値のあるものと物々交換だそうです。
光や花子くんは何で買い物をしていたんでしょうか。

 

最終的に寧々の短冊はどうなったのか
描写が無いため不明ですが、最後花子くんに「短冊を吊るそう」と言われているので、何かしら吊るしたんですかね。
持っていた大量の短冊、牛に轢かれて落とした感じになったのかも。


★5色の短冊
七夕の歌にもあるように、短冊は五色あります。
基本的に五色とは《青(緑)・赤・黄・ 白・黒(紫)》を表し、作中では《緑・赤・黄・ 白・黒》となっていました。

★短冊の色の意味→五常という考え方に基づいている
青(緑):思いやること、人を愛すること。
赤:目上の人を大切にする。相手に尽くす。
黄:約束を守ること、正直であること。
白:ルールを守る、義務を果たすこと。
黒(紫):優れた知識を持つこと、正しい判断をすること。

五行思想
これは中国の自然哲学の話になるのですが、上記の五色はそれぞれに意味を持っています。
全てのものは《木・火・土・金・水》という5種類の元素から成り立っているという考えです。五行思想では《相生》助け合う関係、《相克》邪魔をする関係という考え方があり、互いに影響しあうと考えられています。

 

【木】(緑)【五常:仁】
→《相生》火である赤。木が燃えて火が生まれる。
→《相克》土である黄。木が土砂崩れを防ぐ。
【火】   【五常:礼】
→《相生》土である黄。火から灰(土)が生まれる。
→《相克》金である白。火は金属を溶かす。
【土】   【五常:信】
→《相生》金である白。土の中から鉱物(金)が出てくる。
→《相克》水である黒。土は川をせき止めてしまう。
【金】   【五常:義】
→《相生》水である黒。金属は温度差で水滴がつく。
→《相克》木である青。斧(金属)は木を切る。
【水】(紫)【五常:智】
→《相生》木である青。水は木を成長させる。
→《相克》火である赤。水は火を消す。

 

▼参考サイト

【五色の短冊】七夕の短冊は色で意味が違う? 五色の短冊の意味を調べてみた。 | 販促マップ

 


1964年7月7日の此岸七夕祭り
小学生の柚木普が存在している寧々の夢(?)の中。
地面に水は張っておらず境界ではない。

 

双子の弟つかさと来たらしいが最後までつかさの姿はなし。(型抜きを3時間以上しているらしい。)
作者ツイッターによると普くんの初恋みたいです…。寧々の初恋泥棒…!

 

首からお財布を下げている普
微笑ましく見えるがま口財布ですが、普はたくさんの屋台からたくさんの食べ物を買ってきます
私の覚えた違和感は「いったい小学生の子どもにいくら渡しとんねん」というところです。
もし、子どもだけでお祭りに行かせるにしても「夕飯までには帰宅させる」か「途中で合流する」などが考えられると思います。
暗くなった夜にお金だけ大量に渡して「外で食べてきな」というのは、現代では黒に近いグレーゾーンのネグレクトかな、と思ってしまいました。

 

普の年齢
作中では小学生と明記されています。
別記事でも書きましたが、1964年時点での普くんの年齢は8~10歳だと考えられます。
1969年時点でかもめ学園中等部なわけですから、13~15から5歳引いた年齢です。

▼別記事

horitime.hatenablog.com


普の夢
この回で初めて柚木普の将来の夢が《宇宙飛行士》であることが明記されました。
短冊に書いてお願いしようとしているようでした。
しかし、最後には「書いたって宇宙飛行士になれるわけじゃないし…」と寧々に短冊を譲ろうとします。
小学生なのにすこし、達観しているイメージです。

短冊に書く願掛けの変化
寧々からたくさんの短冊を貰った普は、《宇宙飛行士になれますように》という願いではなく《ねねおねえさんとまたあえますように》と願掛けをします。
そして、一人で笹に短冊全てを結びました。


★花火が上がった
花火が大量に上がる神秘的なシーンがありました。
一般的に花火って早くて19:00前後…遅くて20:00くらいから始まるのかなってイメージです。
そんな時間に普くんはどうして子ども一人(もしくはつかさくんと兄弟二人)でお祭りに滞在していたのか…。

 

昭和の文化、背景がいまいちわかんないですけど、花火の描写を見るに周りの子どもたちは自分の親御さんと一緒に花火を見ています。
おんぶされている子だったり、親の元へ走り寄る子や、家族みんなで空を見上げている人達など…。
子ども一人でお祭りへ遊びに来ているのは普くんだけに見えます

(見ようによってはひとりで走っている子どもや姉妹だけで花火を見ている子もいる?)


彦星に殺された牛が恨みを込めて練り歩く
七夕伝説で彦星に殺された牛は"自分から"殺してくれと志願します。
そして彦星は苦悩の末泣く泣く牛を殺す。という話はありますが、牛が彦星を恨んでいるという話はありません。この話の中で一番違和感を感じる部分でした…。
いたずらに牛を殺す彦星の話も探してみましたが見つかりませんでした。

この練り歩き行事が今後の展開の、なにか伏線になってるんだろうか…。牛…?

 

 

すごく微笑ましくてかわいい話に見えて、伏線をたくさん詰め込んでいるんじゃないかと思って血眼で読んでいたんですけど、そんな卑しい目で見ていたら全部が疑わしく思えてしまいました。

みなさんは純粋に作品を楽しんで読んでください。脳死して読むのが一番楽しいです。

\花寧々さいこー!/\普くんの初恋話かわいい!/

 

【考察】地縛少年花子くん・柚木普、つかさ同一人物説について考える《二重人格説、源家のおばあさんについてのメモ》

下記、単行本14巻までのネタバレを含むまとめと考察です。

 

 

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柚木普・つかさ二重人格(同一人物)説について考える
『地縛少年花子くん』の考察サイトを最近色々回り出したはほりです。
着眼点がすごい方や、細かいところを見逃さない鷹の目を持った方、発想力の神など様々なサイト、ブログを見て《花子くん二重人格説》を発見しました。
正直マジでその発想私無かったです。双子トリック大好きなので双子であるという設定を捨てたくなかった私の心が強く働いていたのかも…。

 

概要
まず第一に前提として『柚木つかさ』は存在しない
柚木普が心の中で作り出した架空の弟(同一人物)である。という説です。

そういわれると、過去編ではつかさの名前が出てきたのは小学生普くんの時のみ。
その際も姿は見えません。生前のつかさくんが描写されたことは一度もないです。

 


はみだし、内在性解離について
幼い頃(4歳以下)に一度、人格が解離するとその後もストレスやストレスや怒り、悲しみ、寂しさ、不安、恐怖などのつらい感情を感じるたび別人格の自分を作ってその感情を別人格に背負わせるというクセが付きやすいそうです。、

 柚木普・つかさ別人格設定が確定すれば、内在性解離の可能性は高いと思います。

 

▼参考サイト

【内在性解離】多重人格の原因は?別人格との統合でつらい感情を解放する「ひざタッピング」のやり方 - 特選街web

 

 

過去編での柚木普から考えてみる


1964年

小学生の柚木普は「一人で夕飯がさみしい」と言っていました。
反対に考えると『ご両親どこ?』問題。小学生の子ども二人でお祭りに行かせたの?と疑問が残ります。
まあ時代が昭和で今ほどシビアじゃなかったといわれたらおしまいですし、普くんは浴衣も着付けてもらってますから家庭環境が極悪かどうかはあのシーンだけではわかりません。

普の「一人がさみしい」という気持ち、ストレスから架空の弟を妄想した可能性は高いと思います。手が焼けて、いつまでも幼い子どもみたいな自分の弟がいれば自分はさみしくないんじゃないかと考えたのかもしれませんね。
また、つかさが「一緒に人造人間の映画を見た」とも発言がありました。
つかさ自体が普の妄想する『心の中の人造人間』である可能性の示唆としても読み取れるのかなと思ってます(無理やりすぎますか!?)。

 

1969年

土籠先生との会話シーンではつかさの名前は出てきません。
同じ学校に通っているのか、そうでないのか。
弟との関係は良好なのか、悪いのか。
つかさに関する情報は一つも出てこないし、土籠先生が「どうしてあんなことになっているかわかっていた」との言っていたけどその際も弟の字は出てきませんでした。
もしも、普くんの怪我につかさが関わっているのだとしたら、チラリとでも出てきていいのではないかと思うのですが…。

 


つかさの発言から考えてみる
俺のことは殺したくせに」というようなセリフをつかさは普に向かって吐きます。
他記事でも書いたように私は普がつかさを殺害したというのはミスリードであると捉えています。

 

普とつかさ同一人物説を推すとすれば、
普は自殺をすることで自分の中にいるつかさも同時に殺害したことになった
と、説明が付きます。

 

ガマンするのをやめた顔が好き
普が俺を殺した時の顔
という発言からも、作中つかさのことを大切に思っていた普がつかさに何か我慢をしていた、というのです。
もしも、つかさが存在していて普の怪我の原因であったとしても普は「許す」と明言しています。
普のゆずれないナニカで大きな喧嘩にでもならない限り、普は存在しているつかさに手を上げることはないのではないだろうかと思うのです(作中のお兄さん力を見ている限り…)。

 


人造人間について
霊体から魂の一部を抜き取り、下級霊で器を作りそこへ投入する。
すると、投入された魂を映したような幽霊が生まれる。
この設定って実はすごく重要なんじゃないか?と思うんです。

 

ミツバは結果的に花子くんの手により消滅しましたが、
魂を抜き取られた状態でも本体である霊体が存在できたなら、霊体の普くんとつかさくんが分離している理由がつきます

 

経緯は不明ですが、普くんの魂からつかさである部分(それが人格なのかなんなのかは謎)を引き抜き、怪異ミツバを作った工程で霊体を何者かが作成した可能性がある。
元の魂の性格に似通る、とつかさくんはいっていたけれど、普くんが二重人格であったならつかさの人格部分のみを引きずりだせばつかさの作成は可能だと私は考えます。
なので、普の生存世界につかさは存在していなくても、死亡後の霊体となって体から分離することは現在存在する設定で可能となっていると思います。

 

☆また、普くんとは違いどうしてつかさくんはひらがな表記なのか。

幼い頃の普くんが作り出した弟であることの示唆?漢字表記が無い。

…確認してきたんですが、過去編の普くん、エソラゴト世界の普くんはみんなひらがな表記なんですね。どういう意図で分けているんだろう…。(説明時に漢字表記はあり、呼びかけたりする際はひらがな表記…)

 


花子さんを封印した源家のおばあさんについて
これもちらりと見た考察なのですが、源家のばあさんが柚木普の同級生なのではないか説が上がっていました。
そんなのおもしろすぎるし胸熱すぎないか…と、おもい私も思案してみる次第です。

 

源光の年齢が中学三年生の15歳、源輝の年齢が高校二年生の17歳
逆算していくと、おばあさんは若くて50歳後半から考えられると思います。
☆おばあさんが子どもを20歳で出産、その子どもが輝を20歳で出産したとすれば作中57歳の計算になる。

 

そして、花子くんが生きてさえいれば現実世界では60代になるのかなと思います。
☆1969年に15歳だと仮定して、現代を連載当初の2014年とすると、2014年時点で60歳になる。
(寧々ちゃんが1964年をみて50年以上前と言っているので現代はもっと後半かも…、2014年から見て1964年は丁度50年前)

 

今後、花子さんを封印したおばあさんが出てきたとして、60代ほどであったなら花子くんと同級生の可能性が出てくるのかな、と思います。
そして同時に、80代ほどであったとしても花子くんの生前教師をしていた、とか追加設定があれば生前の花子くんと接触することが可能です。

 

…何が言いたいかというと今後のキーキャラクターとして登場してくる可能性が高い
ということです。

 

現時点の作中では、柚木普について語れる可能性があるのは土籠先生か、柚木つかさです。
…その頼みの二人は正直あまり過去について話す目途が立っていません。
土籠先生は花子くん自体から口止めのような、脅しのような行為をされているように感じます。
そしてつかさは過去をまったく気にしていないので、ぽろっと話すくらいでしか語らないだろうと思います。(また、上記で話した同一人物説が当たっていればつかさは人間界に存在していないのであまり語れるものはないとも思われる…。)

 

なので、過去を語れる第三者が今後現れる可能性が《大》だと思います。
…となると可能性があるのが源のおばあさん(死んでないといいですが…)かな、と思っています。

 

過去をしっかり語る人さえ出てくれば、
「柚木普は一人っ子で弟などいない」
「柚木普の弟はもっと幼い頃に亡くなっていて普が殺すことは不可能」
と証明する種となるのではないでしょうか。

 

 

今回の考察メモは柚木普・つかさの別人格説。

源家のおばあさんが柚木普の同級生説を考えてみました。

まだまだ情報が足りない感じですね。すでに最新巻が楽しみです。。。

【考察メモ】地縛少年花子くん・柑橘系の名前について【柚木と檸檬】

下記、単行本14巻までのネタバレを含むまとめと考察メモです。

 

 

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◆メモ( ..)φメモメモ◆柑橘類について

花子くんの本名である『柚木普』には『柚』という柑橘類が含まれています。
そこで、わたしは他にも柑橘類がいるではないかと『山吹檸檬』に着眼点を置いて考えてみました。

柚と檸檬を比較検討し、どういった違い、または重なる部分があるか見ていきます。
こちらはメモ書きのような内容ですので、考察に繋がるものではございません。

 

柚子
花言葉:健康美、汚れなき人、恋のため息、幸福、花嫁の喜び、嬉しい知らせ
開花時期:5月~6月
収穫時期:8月~12月

檸檬
花言葉:心からの思慮、誠実な愛、思慮分別
実の花言葉:熱情、分別、陽気な考え
開花時期:5月~6月
収穫時期:10月~11月

 

 

檸檬
米津玄師さんの歌う『lemon』に、

切り分けた果実の片方のように、今でもあなたはわたしの光

というフレーズが出てきます。


これは、スペインのことわざに「Tú eres mi media naranja.」というものがあります。
直訳すると「あなたは私の半分のオレンジだ。」ということわざです。
切り分けたオレンジ同士、もう片方としかぴったりと合わさりくっつくことはない。という意味です。


つまり、アナタ以上の人はいない、私のベストパートナーです!ということわざです。
生涯愛する人贈る言葉みたいです。

日本で言う桃の節句に蛤の貝で貝合わせするようなもの?みたいです。
蛤の貝も対のものでないとぴったりくっつきません。


海外では、檸檬は【不良品・欠陥品】という意味合いで比喩的に使用されることがあるそうです。

 

檸檬自体の作用としては殺菌性や抗菌性が強いものとして昔から利用されています。
古代エジプトでは魚や肉が腐るのを防ぐのに檸檬が利用され、毒消しとされていました。

キリスト教では、聖母マリアのシンボルの一つです。
病気の治療に使われていたり、かわいらしい形からシンボルになったとされています。
日光を多く浴びて育つさまは「救済」、実が年中つくことから「愛の貞節」も表現されることがあります。

ドイツでは葬儀に参列する際には檸檬を身に着け、棺桶にも檸檬が入れられていたようです。
目的は不明ですが、匂い消しや身を清める意味合いだそうです。

 


柚子
普の苗字では柚木と完全に木なのですが、ここでは実について少し考えたいと思います。
柚子と言われて思いつくのが【冬至の柚子湯】かな、と思います。

 

柚子(ゆず)=「融通がきく」
冬至=「湯治(とうじ)」
という語呂合わせから、冬至には柚子湯に入ります。
元々は厄払いするための禊だと思われます。
柚子は香りの強い柑橘なので邪気を払うという言い伝えもありました。

 

そして、柚は実を作るのに長い年月がかかります。

柚という漢字について
柑橘類の一種として柚という漢字を一番多くつかいますが、他の意味として「機織りの縦糸を巻く道具」も意味しています。
由来や成り立ちは、「通り抜ける」を意味する「由」に木編を合わせ、「果肉からたくさん汁が通り抜けてくる植物」を表現しています。

柚とかいてジクと読むこともでき、上記に書いた縦糸用の糸巻きのことです。
軸と同じ意味らしいです。

 


〇山吹について
山地に自生するバラ科の低木。
花言葉:旺盛、金運、気品、崇高、待ちかねる
色言葉:逞しさ、英知、解放

 

〇山吹伝説

 太田道灌がみずぼらしい家に入り、「蓑をかしてくれないか」と尋ねました。
すると中からは年端もいかない少女が出てきて黙って山吹の花一輪を差し出しました。
太田道灌は意味が分からないと怒って帰った。という話です。
この話を家臣にきかせると、過去に詠まれたものの中に
七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき
というものがあると言いました。
それは、少女の家に蓑一つない貧しさを、実をつけない山吹に例えて渡してきたのではないかということでした。

 


▼これらを踏まえて山吹檸檬について考える
今のところ情報が、【スカーフを巻いている】【スマホ中毒】【勉強そんなにできない】くらいしかない檸檬くんですが、今後ストーリーに関わってくるならどんなかかわり方をするのかな、と考えてみます。
まず注目したのが名前が【柑橘系】であるということ、花子くんの生前の名前にも柑橘系が入っています。
そして、この作品のキャラほとんどは植物や花が名前に入っている。
ことから、名前の花にちなんだ行動をとることが多いのではないかと考えました。

 

妄想仮説:山吹檸檬は出来損ないの存在である
上記に記した、海外に置いて檸檬は不良品を比喩する言葉として使われるを前提にした考えです。
勉強がそこまで得意ではないとか、スマホ中毒であるとか、人間的な欠陥が現時点で見えています。

寧々のクラスメイトグループ同士が対になっているのだろうかと思います。
寧々は、葵は脚が細くモテるが寧々は脚が太く(そこまで)モテない。
檸檬は、茜は勉強ができてどちらかというと明るい(よく喋る?)が、檸檬は勉強ができず茜ほどセリフはありません。
みたいな具合かな。

 

上記に書いた山吹の花言葉には【気品・崇高】などの言葉があります。
そこから、今後檸檬が大きくストーリーに関わることがあるのだとすれば、
出来損ないの神のような、存在として降臨する可能性があるのかな…?とか思います。

これはこじつけですが、ヤマブキの花の品種に【八重】というものがあります。
遠回しすぎにもなりますが、山吹も8の数字に絡めることが可能です…(無理やりすぎるけど…)。
そのため、上記のような神ポジは難しいとしても怪異として人間に紛れている存在か、今後ミツバのように不幸な事故で死亡し、怪異となる可能性も否定しきれません。

…妄想はこんな感じです。

 

▼別記事では少しアオちゃんについても触れています。(書きかけの記事ですが…)

horitime.hatenablog.com

 

何かしら二人に共通点などないかなとおもって書き始めたのですが今のところ情報が少なすぎる(今後檸檬は活躍しない可能性もなきにしもあらず…)ためただのまとめメモになってしまいました…。

また今後ストーリを追って行く中でこのメモが役立つ日が来る日を願っています…。

【考察メモ】ひぐらしのなく頃に業・祟騙し編の( ..)φメッモ

下記新作のネタバレを含む考察メモです。

 

 

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祟殺し編・祟騙し編の違い

鉄平
しょっぱなから出てくる
・異臭騒ぎを起こしている(生ごみ?死体?)
・一日に20錠も【頓服】を飲んでいるらしい
※頓服は発作が起こったり症状の悪化時に飲むもの
・序盤にリナ死亡を匂わせる描写が無い

詩音
・悟史との約束を忘れていない
・沙都子のねーねーとして振舞っている

悟史
・一貫して【家出】扱いのため【転校】の単語がでてこない

沙都子
・一人の力でサヨナラホームランを獲得
・バーベキュー大会で早めに帰る

レナ
オヤシロ様の祟りにやっぱり反応するも過剰ではない

 


祟殺し編・祟騙し編時系列(まとめ中)

12/14更新※

 

6/9(木)
《殺し》
・圭一の両親がしばらく出かけるためその間自炊をしなくてはいけない発言、料理に関して煽られる
→心配した沙都子が圭一宅に
→料理に失敗した圭一、キッチンで火柱が立つ。沙都子梨花到着、消火作業。
→沙都子、夕食を作る
梨花ちゃんが悟史の話をする(悟史は家出したと沙都子が発言)

《騙し》
・昼休みにお弁当話、次回の部活が料理対決になる
自分のほうが沙都子より勝っていると豪語する、帰宅し料理を行うが火柱
→沙都子梨花到着、消火作業(圭一宅に来た理由は不明
→沙都子、夕食を作る
梨花ちゃんが悟史の話をする(悟史は家出したと沙都子が発言)

 

6/10(金)
《殺し》うろ覚え…
・お弁当対決
・沙都子とスーパーにて買い物
・沙都子が夕飯を作る

《騙し》
部活シーンカット
・沙都子とスーパーにて買い物
・沙都子が野菜炒めを作る
・沙都子が圭一宅にトラップを仕掛け、圭一が引っかかる
・両親からの電話(11日の午前中に帰宅する連絡)

 

6/11(土)
《殺し》
・圭一両親が帰宅
・午前授業後の圭一、午後に父親の手伝いを行うため部活メンバーと別れる
・野球のピンチヒッターで圭一が呼ばれる(沙都子から電話
→沙都子と一緒にチームを勝利へ導く
圭一が亀田(ピッチャー)を言葉巧みに騙し、緩い球を投げさせ沙都子がホームランを打つ


《騙し》

・圭一両親帰宅
・午前授業
・帰宅後野球のピンチヒッターで圭一が呼ばれる(レナから電話
ついてすぐに沙都子が逆転ホームラン、圭一は活躍の場なく試合が終わる

 

6/12(日)
《殺し》
・古手神社でバーベキュー大会
→入江から沙都子の家庭事情を聞く
→悟史について「悟史は転校した
・詩音登場
沙都子の話題には終始冷めた態度
→詩音、沙都子との会話なし
→悟史について詩音から聞く
→洗い物中圭一が「悟史の転校」の話を詩音にしてしまいにキレられる
・沙都子、梨花ちゃんと一緒に帰宅する
・「オヤシロ様の祟り」の話を振ってしまいレナが暴走
魅音がビンタで止める
・帰りに魅音宅へ
・沙都子、鉄平に北条家へ連れ戻される

 

《騙し》
・古手神社でバーベキュー大会
→入江から沙都子の家庭事情を聞く
入江謎のおしゃれ服
→「絶対沙都子を泣かせたりしない同盟
→悟史について「一年前に雛見沢を離れた
・詩音登場
沙都子のねーねーであると自称、悟史への想い健在
詩音も同盟に加入
すでに沙都子とも関係構築あり(皆殺し・祭囃しの状態か)
沙都子が買い出しがあると早めに帰宅する
・圭一、片付け中にオヤシロ様の祟りについて聞く
→帰宅途中魅音とレナにオヤシロ様の祟りについて尋ねる
→レナ不穏、魅音空気を読んでレナを先に帰宅させ、圭一に北条家について話す
・沙都子、鉄平に北条家へ連れ戻される

 

6/13(月)
《殺し》
・沙都子休み
・昼休みに大石来訪→監督と話す

 

《騙し》
・圭一が《祟殺し編》フラッシュバックし待ち合わせに遅刻
梨花、遅刻
・昼休み、大石の来訪
→監督に助けられ保健室で北条家について聞く
・沙都子、午後から登校
・放課後、魅音が部活を提案するが沙都子が帰る
梨花が12日の沙都子のことを話す
→12日遅くまで沙都子は帰ってこず、帰ってきたと思ったら荷物を取りに来ただけだった。

 

6/14(火)
《殺し》~16日まで描写なし

 

《騙し》
・沙都子休み(風邪で休みだと連絡が入る)
梨花、知恵に沙都子の家のことを報告。
→知恵、北条家へ訪問するも沙都子とは会えず、鉄平に追い返される。
→知恵、児童相談所へ連絡。

 

6/15(水)
《騙し》
・沙都子、梨花と一緒に登校
→沙都子、変に明るい
→沙都子、「児相への連絡は迷惑」
・昼休み、圭一が沙都子と撫でようすると沙都子発狂、嘔吐
→圭一では宥めきれずレナが沙都子を宥める
→知恵が教室に来ると沙都子が急に明るくなり場を納める
・放課後、梨花が沙都子に一緒にまた暮らそうと誘うも断られる
・放課後、部活メンバーの話し合い
→詩音乱入「鉄平を殺す」と発言
→圭一が詩音を止めに入るも椅子で頭部を殴られる
詩音が二回目殴ろうとしたところで梨花が仲介、止める
・圭一の提案で部活メンバー+詩音で児童相談所
→話にならず帰宅
→園崎の名前を出していない

 

6/16(木)
《殺し》
・沙都子、午後から登校
・放課後、圭一が北条家へ
→監督と遭遇しそのまま圭一は帰宅

 

《騙し》
・沙都子、教室に姿なし(休み?)
・圭一、教卓で演説
→沙都子の想像しうる現状をクラスメイトに伝える
→知恵、梨花に諭され納得、児童相談所へ同行
・児相係長と対話するもテンプレ対応をされる
・大石が雛見沢に来ている

 

6/17(金)
《殺し》
・圭一、寝坊。登校中に富竹に会い、神社で鷹野から干渉を受ける。
・沙都子休み
・圭一、魅音に祟りの対象を鉄平にしてくれと頼む
→《園崎ブラフ》魅音は園崎家は関与していないことを伝え、ショックを受ける


6/18(土)
《殺し》
・沙都子、登校
→圭一に撫でられ発狂する
・圭一、鉄平殺害計画を立て、準備を行う

 

6/19(日)《綿流し祭り》
《殺し》※雨が降る
・圭一、鉄平を殺害
→埋めるためにシャベルを取りに帰る
・鷹野さんと出会い、車で送られる。その際に激しい干渉を受ける。

 

6/20(月)
《殺し》
・圭一、遅刻し登校
→祭りに行っていないはずなのに圭一が祭りにいたとクラスメイトが言いだす
・圭一、診療所へ
→監督を呪う
・圭一、夜(雨)死体を確認しに行くが死体が無い
→大石から干渉を受け、呪う
・大石、部下と共に行方不明に

 

6/21(火)
《殺し》※雛見沢大災害※他編より早い
・圭一、鉄平を殺しに鉈をもって北条家へ
→鉄平の姿はなく、沙都子が風呂でのぼせていた
→沙都子を連れて診療所へ
→監督の死体を発見
→沙都子の着替えを取りに神社へ
梨花の死体を発見
・沙都子、圭一を橋から突き落とす

 

6/22
《殺し》
・圭一、大災害後に川にて目が覚める
→保護され入院

 

《殺し》
8/27  詩音が自殺
8/29  圭一、収容先で自殺未遂
未明  圭一、記者を呪う(後日記者死亡)
11/30 圭一急死

 


抜け漏れあったらコメント等で教えていただけると嬉しいです。
原作まだやり直せてない…。やり直さなくては…いけませんね…。

【考察】地縛少年花子くん◆七不思議、寧々と葵について【メモ】

 

下記、単行本14巻までのネタバレを含むまとめと考察メモです。

 

 

。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。

 


七不思議の裏切り者って誰?
現在発覚している七不思議についてまとめます。

《1》三人の時計守
依代:不明

《2》ミサキ怪談
依代:ハサミ 破壊済

《3》カガミジゴク
依代:天井にある大きな鏡 未破壊

《4》シジマメイ
依代:スケッチブック 破壊済

《5》16時の書庫
依代:月の石 破壊済

《6》死神
依代:記憶の中のスミレ 未破壊

《7》トイレの花子さん
依代:不明

 

→→14巻時点ですべての七不思議が登場しています。

 

その中で(個人的に)疑わしいと思われる怪異は《3》・《5》そして《7》かと思われます。

 

《3》カガミジゴク
登場は一瞬でしたが「人間と成り代わる」など、(噂を変えられ暴走していた?)なかなかダークな設定でした。
そして、つかさくんに目をつけられミツバに心臓を喰われ、現在はミツバが七不思議三番として活動しています。


一番の理由としては放送部側とつながりがあるという点ですが、つながりができたのは七不思議解体がはじまってからです。
なので、「裏切者がいる。」と明言された時点では三番が疑わしかったかどうかは謎です。
何かしら既につながりがあってミツバをカガミジゴクの世界につかさが送り込んだのか、内容が思ったよりダークなったから送り込んだのか謎ですね。

 

《5》16時の書庫
一番の問題として『土籠先生はみんなの未来も過去も知れた』ということです。
生きていた人間、死んだ人間とのことですが、怪異はどうなんですかね…。
シジマメイとか理性からできたミツバとかの純粋怪異くんたちのことは把握できたのでしょうか。そこがキーになってくるかも…。
土籠先生は疑いたくないという気持ちが強いんですがどうとも転びそうだな。と思います。

 

土蜘蛛
日本書紀に登場します。基本的には「討伐対象」として書かれています。
蜘蛛は雲と捉えることもでき、土と雲で天地を表しているニュアンスがあります。
また、朝廷・天皇に恭順しなかった土豪たちを示す名称として古くは、異族視や蔑視的な表現が強く、基本的にあまり良い意味合いではないです。
また光くんの先祖である源頼光が討伐したといわれています。(使われた刀は膝切り)

 

《7》トイレの花子さん
言わずもがな花子くんですが、別記事で書いたように仮説がいくつかあります。
花子くん自身が七不思議の七番目としての役目を貰っている場合。
また、トイレの花子さんのフリをしている場合。
があるかと思います。

そのため、可能性が無限大、とも言えます。

▼別記事

horitime.hatenablog.com

 

依り代って?
神霊が依り憑く(よりつく)対象物のことで、神体などを指すほか、神域を指すこともある。Wikipedia参照)
森羅万象のもの(特に岩や木)に憑くとされているみたいです。
14巻では寧々の足が「切株」と表現されていましたがなにか関連があるかもしれませんね。

 

作中の依代
七不思議の力を増幅させるウワサ本人の思入れがある品
【カンナギ】である寧々にしか壊せないものらしい。壊し方は『封』と書かれた黒い札をはがすこと。お札をはがされた依代は壊れてしまう。

 


カンナギって?
巫(かんなぎ神和ぎ)とは、霊の依る人をあらわす。
神様の言葉をお伝えする人物を指すのが通説となっており、神託を告げる者。Wikipedia参照)
神や霊なんかと交流する力を持っている存在とのことなので、幽霊である花子くんと交流が可能な寧々はカンナギと呼ばれるのも頷けます。

 

巫という言葉には人間の依り代という意味もあるようです。
そのため、花子くんの依り代が寧々?の可能性も浮上しますね。

 

作中のカンナギ
八尋寧々
土籠に「依代を破壊するカンナギの娘」と言われたころに初めてカンナギという言葉が出てきました。
花子くんはカンナギのことを「俺の助手ってことだよ。」と言っていました。

 

〇寧々
意味:もとは「寍」と書き、「心が落ち着く様子」を表現した。これに神様へのお供えに使う台「示」を省略した「丁」を組み合わせて「安らか」の意味で使われる。

☆歴史上の人物の寧々
豊臣秀吉の正妻である寧々は、当時珍しい【恋愛結婚】だったといわれています。
身分違いだった寧々と秀吉は周りに反対されながらも質素に結婚式をしたらしいです。


〇八尋
意味:いくひろもあること。非常に長いこと。また、非常に大きいこと。
神代紀では、豊玉姫が出産の時に八尋熊鰐(サメ)になっています。
豊玉姫トヨタマヒメ)とは
乙姫の元となったといわれている神代紀にでてくる姫。
海の神ワタツミの娘として出てきます。海の宮殿に住んでいて、ニニギノミコトの息子であるホオリと子どもをつくりますが出産時に元の姿に戻っていて、それをホオリに見られてしまいます。
恥ずかしがった豊玉姫はその後ホオリと一緒に暮らすことはなく、ホオリの元に向かわせた妹に文を送る形でホオリと交流を取る。
…というような恥ずかしがり屋なサカナのお姫様の話です。

 

 

考えられる可能性
・八尋寧々は花子くんの依り代となっている。
→封の札が無いので全くの妄想です
・花子くんの想い(他怪異の依代を破壊する、別のうわさを流すなど)を実行したり、人間に伝える存在である
怪異の間に入る神職的・巫女的な存在

 

 

赤根葵
生死の境を正すためにカンナギの血を引く娘が必要。と六番に境界へ連れていかれる。
苗字である『赤根』の家は代々生贄の女子を産み育て、排出する家柄であったらしい。
現時点では生死不明、今後の動きに期待!

 

☆アカネという花
アカネという花があります。漢字表記は赤根と茜。
根っこが赤く、染料として使われていたもの。


花言葉:誹謗中傷、不信、媚び、私を思って


ツル状の花なため、何かに依存するように群生する様から「媚び」や「私を思って」という花言葉がついたみたいです。

 


万葉集にアカネのモチーフにした詩がある
あかねさす紫野むらさきの行き標野しめの行き野守のもりは見ずや君が袖振る
現代語訳:紫草の生えた野を行き、御料地を歩いている時、ここの番人は見ていやしないかしら、いいえ、見ているでしょう。ねえあなた、そんなに袖を振ったりして。


この、『袖を振る』という表現ですが、これは古語では有名な【相手の魂をこちらに呼ぶ】という「アナタが恋しい、こちらにおいで」という仕草なのです。
またこのしぐさは隠れた恋愛によく使われているイメージです。みんなにばれちゃまずい恋愛だとか、秘めた恋心を表す言葉、なのかもしれません。万葉集難しいです。

 

☆葵という花

灰色がかった明るい紫色の花です。実際はいろんな色があるらしいのですが平安ごろに流行った色合いが明るい紫色だったようで、その色が定着したそうです。

 

花言葉大望、野望、豊かな実り、気高く威厳に満ちた美、高貴、神聖、温和、優しさ

 

また、京都では『葵祭』という、三大祭りのひとつがあります。鏑流馬神事のあるお祭りで有名です。

 

◎寧々と葵について

考え中…

 

 

…書ききれないので、また少しずつ加筆修正していきます。

【考察メモ】地縛少年花子くん・トイレの花子くんについて

下記、単行本14巻までのネタバレを含むまとめと考察メモです。

 

 

。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。

 

 

 

トイレの花子さんについて

作外での花子さん
学校の校舎3階のトイレで、扉を3回ノックし、『花子さんいらっしゃいますか?』と尋ねる行為を一番手前の個室から奥まで3回ずつやると3番目の個室からかすかな声で「はい」と返事が返ってくる。そしてその扉を開けると、赤いスカートのおかっぱ頭の女の子がいてトイレに引きずりこまれるWikipedia参照)
というものがポピュラーな話。

 

ルーツとして知られているのは、
・不審者に3番目のトイレに連れ込まれ殺された女の子
・生前親から虐待を受けており、おかっぱ頭はそれを隠すため(長い髪で顔を隠す?)
なんかがあるみたいです。これらもWikipediaからです。

 

各地域によって花子さんの話は色々脚色がついたりなどしてバリエーションが豊か。
その中で『地縛少年花子くん』を彷彿とさせるものもいくつかありました
・ある学校に花菜子(かなこ)と花世子(かよこ)という名の双子の姉妹がおり、花菜子が事故死した後、花世子が花菜子の幽霊と間違われることを苦に自殺し、その幽霊が「双子の花子」として現れるようになった
・東京都のある小学校では、3階の女子トイレの奥で「花子さーん」と呼ぶと「なーに?」と声が返り、16時過ぎにトイレで「花子さん、ごめんなさい」と言うと「いいのよ」と声が返る
双子の幽霊の話と、16時の縛りみたいなのがぽいな~とおもって抜粋してみました。

 

また、撃退方法として、【100点の答案を見せると消え去る】という説がある。
民間信仰との関係性も考えられるみたいで、赤や白の女子の人形や、美しい花飾りを便所に供えることで厠神が祀られていたらしいです。

 


作中
かもめ学園旧校舎の3階女子トイレ3番目にいる、七不思議七番「トイレの花子さん」。

 

〇ウワサの概要〇
旧校舎の3階 女子トイレの3番目、そこには花子さんが居て呼び出した人の願いを叶えてくれるでも引き換えに何か大切なものを取られてしまうんだって。
呼び出し方はノックを3回、それから『花子さん 花子さん いらっしゃいますか』と尋ねる。

 

というウワサ話。
願いを叶えるというのがなかなかイレギュラーですが、花子さんのウワサは各地域によって違いがあるのでその一環という感じですかね。
また、『地縛少年花子くん』では《怪異はウワサに大抵の場合逆らえない》という設定があります。その設定に乗っ取ると、花子くんは男の子なのにどうして花子さんになったのか。という点が疑問に辿り着きます。
上記疑問に対して、私なりに仮説を3つ立ててみました。

 

・仮説①
そもそもウワサの中で花子さんが女なんて一言も言ってない説

・仮説②
大抵の場合逆らえないけど花子くんは別格ということで目を瞑ってもらってる説

・仮説③
花子くんは花子さんではない説


なんかがあるのかな、と思います。

仮説①は言葉遊びが好きそうな作品にはあるあるのトリックかな、と思います。
明記されてないじゃん!女の子なんて!ということです。

 

そして仮説②は、花子くんは俗世での罪をかもめ学園で償おうとしている、という設定が作中ではぷんぷん香っています。
そのために、七不思議を取りまとめる七番目の席が必要になった可能性があるとします。七不思議の順番は決まっており、どうにも花子くんになるしかなかった、という説です。

 

仮説③は、本来の花子さんは別に存在しており、花子くんは花子さんのフリをしているという説です。
上記仮説②ともにているのですが、七不思議を取りまとめるという立場が花子くんにはどうしても必要で、花子さんの席をはく奪し、自分がその場に居座ることで花子となろうしているのかもしれません。
※この説は薄いと思います。土籠が七番サマといっているし、桜も花子さんとして花子くんを認知しているようだった…。ので、フリではないかも。(周りも加担してるならワンチャン)

 

つかさくんも花子さん?
桜と寧々が初めて対面したシーンで、桜が花子さんを表す言葉としてつかさを彷彿とさせる単語を次々に言います。…これは、トイレの花子さんがつかさと普だよね、と明言したわけではなく、「アナタの思う花子さん(普)の片割れ知ってますよ。」というそれこそ牽制的な発言だっただけかもしれない…。
けど言葉を伏線として使われている作品ので、気にしておくべき発言だと思いました。

☆2020・12.08追記

願いを叶えるという特性は怪異七番目《花子さん》の特徴でもあるので、「此岸のものの願いを叶える」というつかさくんはやはり普くんの片割れとして花子さんの仕事を現在進行形で担っていると考えました。

 

かもめ学園の花子さんは3代続いている。
現在花子くんとして登場している柚木普くんが、三代目の花子さんとして活動しているみたいです。作中ではおかっぱの女の子と長髪の女の子が描かれていましたが、私が想像する花子さん遍歴は以下です。


・一代目:桜
・二代目:つかさ
・三代目・普
なのかな、となんとなく思っています。


これから新キャラが増えて私が花子さんでしたという子が現れない限りこの3人が花子の席にいた可能性は高いかな、と思います。

 

作中の現代が2000年代かとは思われるのですが、明記されていない(されてないですよね?!)ので、どういった任期だったのかは想像から出ないのですが、


★1964年という表記を見て寧々ちゃんが「50年以上前…」と言っていることから普通に2020年位と捉えていいのかも。
★土籠先生の「今頃アイツは俺の同僚で~」のシーンの普くんが2、30代くらいに見えたので、1970年で15歳くらいの少年が就職するまで~と逆算して見てみようとしたけどさすがにそれは昔すぎましたね…。(1985年くらいが舞台なわけないですし寧々ちゃんの発言しかり。)


土籠先生とか、ヤコとかをみるに怪異はウワサを残して存在が変わるなんて稀なんじゃないかとおもうんですよ。
代替わりするなんて変な話だな、ということです。

 

そして、光くんのおばあちゃんが封印したという凶悪な悪霊花子さんは2代目のつかさなんじゃないかと思っています。
なぜなら出てくるキャラクターの中で一番凶悪なので…。(単純明快)


他の可能性を考えるなら、ウワサを操作された桜の線もあると思います。これは別記事でもちょっと考えた説です。
桜が封印された凶悪花子であったとしたなら、ウワサを流している原因にも結び付くかな、と考えたのですが、今のところ不明です。
まず、おばあちゃんがいつ頃花子さんを封印したのか明記されていないので、この時点で1代目2代目3代目誰が封印歴があるかは想像するしかないです…。


花子さんの役割
かもめ学園においての花子さんの役割は《七不思議の統率》、《怪異と生徒の関係を保つ》らしいです。
ウワサを操作されてしまうと暴走する可能性もある怪異や七不思議を鎮めたり統率できるのは《七不思議の七番目》という席の怪異だけ。
そしてそれは作中で《トイレの花子さん》が鎮座していることが分かります。
ウワサとしての強さが怪異の強さを表すのだとしたらトイレの花子さんは全国的ですし、なかなか消えることのないウワサですからリーダー格としての七番を任されるのも納得です。


花子くんはどうして花子さんになったのか
これは上記に書いた『男の子なのにどうして花子さんになったのか』の仮説①か②の場合を踏まえて書きます。(花子くんは実際花子さんであり役目を担っているという説)
花子くんの最終目的はなんなのか、考えていきたいと思います。

 

前提:花子くんは自分の生前の罪を償うために七番の役目を背負っている、役目を全うできれば罪が許される。

 

初恋相手の寧々に会う
寧々が普の罪の元凶であるという説
夏灯りのお祭りにて幼い普が願った『ねねおねえさんとまたあえますように。』という願いが強制的に叶うとする。
そうするには、寧々が"お姉さん"でないといけないという制約から、もともと用意されていた教師になるという未来が実行できなかった可能性がある。
まとめると、寧々が年上の状態で再び普と会うには霊体にでもならない限り無理だったということ。
そして、学園に留まり寧々のことを待つため普は短冊の力により罪を犯した可能性がある。
そのため、花子くんの罪は《寧々に恋をしたこと》と考えられる

 

この仮説を通すためのクリア課題
☆七不思議を解体する意味が不明瞭
☆寧々に会っただけでは解決しない
☆本当は寧々が過去の自分に干渉する前に殺そうとしている?(度々寧々に言いだせない花子くんの最終目的が関係?)
☆すでに8巻時点で寧々が過去の普と干渉済、短冊も飾ってしまった。

 

 

つかさを殺した罪を償いたい
つかさの殺害が罪の元凶であるという説
まず第一に、私は普がつかさを殺害してしまったというのはミスリードであると感じています。普が殺害したのは自分自身である説を私は推しているので、その説を地盤に話を進めます。
(包丁を自分の胸から引きずり出したり、悪霊風に描かれるときは胸に穴が描かれることからこの説を推しています。)


普は自分がつかさを殺したと"勘違い"している。
それか、殺したも同然の場面に遭遇し、手を下したわけではないけど殺したと認識している可能性があると考えています。(事故現場を見た、助けられたのに助けなかった、など)
学園で地縛霊と化しているということは、学園で死亡した(事件を起こした)と考えられ、その事件はきっと学園を騒がせたことだと思います。なので、学園を統率する神に近い七不思議の上層部?の存在に学園を整える役目を与えられたのではないだろうか。
そのため、花子くんの罪は《つかさを死なせたこと》と考えられる

 

この仮説を通すためのクリア課題
☆そもそもつかさの幽霊なんで学園にいんの
☆ただの地縛霊になんでそんな役目背負わすねん
☆そんなことで罪って許されんの?
☆上層部ISダレ?

 


花子くんこれまでの行動を簡単にまとめます。

〇これまでの行動
・七不思議《2》《4》《5》の依代破壊
→《1》《3》《6》存在は認識。依代は無事。
・寧々の寿命を伸ばす

 

雑多なメモですが今後の展開がハチャメチャに楽しみなので色々考えてみました。

みんな幸せになってくれ。。。。

なってくれ。。。。

【考察】地縛少年花子くん【感想】

下記単行本までのネタバレを含むまとめと感想・考察メモです。

 

 

。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。

地縛少年花子くん、絶対ハマると思ってずっと避けていました。

連載始まってすぐ位、本誌で見ていて、2巻まで買っていました。やばい!ハマるぞこれ!けどこれしばらく連載が続く香りがする!伏線の巻き方が尋常じゃない!と気が付き一旦漫画を売ってしまいました…。

現在は13巻まで電子書籍で一括購入しています。

 

しばらく漫画から遠ざかっていて、最近アマゾンプライムを契約しました…。

するとどうですか、花子くんがみれるじゃないですか。見ますよね、とりあえず、だって私はアマゾンプライムを契約した女…。見なくては損じゃないですか。

するとどうですか!!!!あーあーあーあー、花子くんの声が《緒方恵美》さんじゃないですか。私はね、世代ではないですけどセーラームーンのビデオをみて育ったので緒方さんの声を聞くだけで頭の中にバラの花びらが散るように調教されているんです。

全く困ったものです。やられましたよ。

 

まだアニメは8話までしか見れていませんがもう頭がおかしくなり電子書籍一括購入に踏み切りました。もう帰れません。

作者のあいだいろ先生のイラストもとても大好きなので画集もほしいのですが、電子書籍でほしいな~と思っていてまだ購入には至っていません。本でデコボコ感やキラキラ、艶感だったりを表現している画集なのかもしれないとは思いつつも、本ののどの部分(本を閉じているところ)の絵が見えなかったり、そこを考慮して絵が切れて見えたら嫌だな~なんて思って…。

電子書籍での販売お願いします。

 

 

<-----ここから考察メモ----->

 

◆キャラの役割、名前に隠れているんじゃないか説

 

〇まず花子君の本名は《柚木普》そして弟は《柚木つかさ》。

普く司る(あまねくつかさどる)
という意味だと思われます。

 

花子くんである普くんは「此岸の(生きている)人間の願いを」叶え、
弟であるつかさくんは「彼岸の(死んでいる)人間の願いを」叶える。
二人の役割を合わせると普く人間を司っているように思えます。
また、花子君は七不思議のリーダーであり、人と怪異の関係を正しく保っている。
反対に弟はそれらを破壊、揺るがすような行為を行っています。

 

書きながら思ったのですが、花子くんは今七不思議を《解体》していて、反対につかさくんは七不思議を《作って》いますね…。

なんだか破壊しているのが花子くんのような…。けど自衛のために一旦七不思議から降ろすことは悪い選択ではないと思うので、破壊は言いすぎかな…。

 

八尋寧々

寧々ちゃんの名前に八がわざわざ入っていることから、八番目の怪異に今後変貌する可能性もあるのかな?とおもっていたのですが、

花子くんと縁を結んだ、という点や、つかさくんや七峰先輩の存在を考えると…。

 

花子くんが八番目の怪異である可能性がある?

とも思いました。…八番目を尋ねるとも、とれるかなぁ、と。

 

花子くんがわざわざ「ヤシロ」といつもカタカナで呼ぶのも、花子くんは白杖代を身にまとうと魔ではなく神に近い存在になるとのことだったので花子くんのヤシロ(帰る場所?)的な意味合いなのかな、と思いました。

ぼかぁ激烈なあまねねカプリング厨なのでカプ厨みたいな考察してしまいます。ご了承ください。申し訳ございません申し訳ございません。

 

また、寧々という名前も、

もとは「寍」と書き、「心が落ち着く様子」を表現した。 これに神様へのお供えに使う台「示」を省略した「丁」を組み合わせて、「安らか」の意味で使われる

というかんじ、らしいです。検索したら一番上に出てきました。

神様へのお供え、という部分や安らかという意味があるということで、最近生贄だったり、カンナギだったり名前に関係深そうな単語が飛び交っているのでもっと情報が増えたら考察したいです。

 

七峰 桜
放送室メンバーである《七峰 桜》ですが、私は生きてる死んでいるを飛び越え怪異だった説を推します。
まず、名前に含まれる《7》の数字、これはトイレの花子さんの怪異番号です。
そして、名前がお花です。過去、封印されたトイレの花子さんではないかと思いました。

また、夏彦に「触らないで」と異様にさわられることを嫌がりますし、触れている描写が怪異たち以外とはあまりないな、というイメージがあります。(つかさと戯れる姿は見かけますが…。

なので基本的には透けていて触れないのではないかなあ、と思います。気合い入れてるときは触れるのかもしれないけど…。

 

噂をコントロールされ、危険な怪異とされてしまって自分をコントロールできなくなった過去の花子さん《七峰 桜》はあっけなく源家のおばあさんに封印されてしまったのではないでしょうか。
そして、そこにつかさが目を付け、《縁》を結んだ。
これは、つかさが彼岸の者の願いを叶えるという前提があるからです。
もちろん、寧々のように死が近く彼岸と此岸あいまいな位置にいる可能性も否定できませんが、あんまりにも他のキャラクターとの絡みが無さすぎるので、霊体や怪異と考えるのが硬いかな、と思います。
(教室にいるシーンや、夏彦のように校内を歩き回るシーンもない。)

 

他に考えられるのは縁を結んだとされるつかさくんが本来七番目であり、過去封印された本当のトイレの花子さんなんじゃないか。という可能性も捨てきれないです。

つかさくんが光くんのおばあさんが封印した最悪のトイレの花子さんだったとしたら、普くんは死んでもなおつかさくんの尻拭いを強いられている(本人はそう思っていないだろうけど…)のではないか。とも思うんですよね…。

 

==========

 

◆普くんとつかさくんの生前について

普くんの享年は1969年~1970年くらい(当時中等部?)
司くんは1964年時点では生きていることが、明記されています。
8巻の七夕回では1964年時点で、普くんが小学生くらいであることが分かります。

◎1969年に中学生(13~15歳)として、5年前である普くんは大きくて10才?小さくて7歳?


仮説①
幼い頃事故で死んだつかさくんを自分の不注意で"殺した"と普くんが思っている説
これは、私がこうであってくれ…と願っている尊く儚い説です。普くんに殺人サセタクナイ。

 

つかさくんの幼稚な言動を考えると、幼い頃に死んだ普くんの弟。と考えてもいいのかな、と思います。


妄想ですが、普くんはつかさくんが死んだのを《自分のせい》だと考えているのではないかと考えられます。
それは実際に普くんが手を下したわけではなく、何かしらの事故で死んだと想像します。


これまでの普くんとつかさくんのお互いの言動を見ていると、つかさくんが死んだことを普くんがひどく後悔しているように見えます。
つかさくんが「俺をころしたとき、」みたいな発言はありますが、その場に居たのに助けてくれなかったよね?という理不尽なセリフとして捉えてもいいのかなとおもいます。(これは柔軟な考えであって逃げではないはずです。)

 

手持ちの包丁は自殺した時の道具かな。と思います。
過去の話における普くんの怪我は自傷行為であり、誰かにやられたわけではないのかな、とも思いました。
もしも対象がいたのだとしたら土籠が干渉していてもいいのかな、とも思うのですが…。昔から怪異だからもともとそこまで干渉しないかもしれないですね。

 

もう一つ考えられる可能性としては親からの虐待ですかね…。

ここまで親の話は全く出てきてないのでこれからこの設定が出てきたら突飛に感じるかもしれませんが、仮説①が立証されれば、つかさを失った罪を普に被せた親が自分を抑えられず普に暴力をふるうこともあるのかも、しれません。


仮説②
殺さなくてはならない事象が発生し普くんがつかさくんを殺害した説
現在はこの仮説を基盤に話が動いていると思いますし、濃厚だと思います。

 

仮説②に乗っ取って、どうして普くんはつかさを殺さなくてはならなくなったのかについて考えてみます。
生前、普くんの身体中の怪我がつかさのせいだと仮定すると、普くんは「許す」と言っています。なので、暴力を振られてもういかんせんどうにもこうにもブッス~~~と衝動性で殺したわけではないと思われます。

 

《可能性仮説》寧々が関わってくる?
1964年の七夕祭りにて、普くんは寧々に初恋をしています。(作者ツイッターコメントから…初恋泥棒…)
そして度々、寧々は過去の生前普くんに干渉しており、寧々のイレギュラーな干渉から普の未来がねじれたと考えてもいいのではないかと思います。

 

どういうことか、というと《16時の書庫》で土籠が「普通は未来は変わらない」と言っていました。
ということは、生前の普くんに『普通ではないことが起きた』ということです。
普通に生きていたら普くんは苦しい学生時代を切り抜け、学園で理科の先生をしていたはずなんです。

 

未来から来た女の子が干渉してくる。

という事象はイレギュラー以外の何でもないと考えられます。
寧々ちゃんと双子の兄弟が関わることで普くんやつかさくんの人生に歪みが出て未来の書き換えが行われるような大きな決断を普くんがしてしまうのではないでしょうか。

また、過去をさまよう寧々を花子くんが探しに来て危険な目に合っている姿を見て普に憑依(または花子くんの手で)つかさを殺す…なんてこともあるかも。

 


どうして普くんは「どこにもいかない。」と決めたのか
過去の普くん、そして、エソラゴトでの普くんがよく言っていたセリフです。
これはこの作品のキーにもなるかと思います。

 

これまでの話で、過去の普くんと寧々ちゃんの絡みがありました。
それは幼い普くんに七夕の短冊を寧々ちゃんがあげたり、カーテンに隠れて泣いていた普くんの落としたカギを寧々ちゃんがもってきちゃったり、という話です。
これら話は生前の柚木普が「どこにもいかない。」と決める前の時系列にあります。

 

★3巻で、1969年7月22日に普くんは「もうどこにもいかないって決めたから。」と言います。

他に寧々と普に関わりのあった、七夕祭りは1964年7月7日、カーテンに隠れて泣いていた日は1969年7月19日なので、決断する前の普くんだと思われます。

 

夏祭りの頃、まだつかさくんも生きていて、普くんは笹に「ねねおねえさんとまたあえますように。」と律義に全部の短冊をまとめてつるしました。
あの短冊はすべて集めると『願いが叶う』ウワサのある短冊でした。
そして、1969年7月19日、カーテンにくるまって泣いていたぼろぼろの普くんが落としたカギを、未来に帰る寧々が拾ってしまいました。

 

普くんは「どこにもいかない。」ではなくて、「どこにもいけなくなった。」のではないのでしょうか。

 

==========

〇はみだし〇

地縛という単語について改めて考えてみる。


言葉のままに、その土地に縛られているということですが、地縛霊というのは通説だと
『自分が死んだことに気が付いていない』
霊が多いとされています。
または、『強い怨念をもち、悪感情に飲まれて死を受け入れられない者』ともされています。
普くんは死んだことに気が付いてない感じはないです。
悪感情がハチャメチャに強いようにも見えませんし、これらの通説には当てはまらないのかもしれません。

※2巻において「自分の死は受け入れられていない」「きっかけがあれば不安定になる」とあるので死んだという事実をまだ受け入れられていないのかもしれません。

 

そしてもう一つ、土地に縛られるという点ですが、《自分が死亡した土地や建物》に縛られ離れられないのも、地縛霊の特徴として広く知られています。
この説をなぞらえると、普くんは学園で死亡したと考えられます。
そのため、「どこにもいかない。」と実現し、「どこにもいけなくなった。」可能性があるかと思います。

==========

 

寧々ちゃんのもってきてしまった鍵
7月19日、寧々ちゃんは普くんの落としたロケットのキーホルダーのついたカギを未来へ持って帰ってきてしまいました。…普くんが探しても鍵はもう見つかりません、寧々ちゃんが未来に持っていってしまったからです。
そのカギに関してまだ単行本ではあまり触れられて居ませんが、キーアイテムの可能性が高いです。(鍵だけに)

 

鍵が無いことが、普くんが「どこにもいかない。」決意を固めさせる決定的な打撃だった可能性が高い気がします。

 

 

今後の展開への期待
今後、散らばり落ちた各キャラクターの伏線を回収しながら、最後寧々と花子くん(普くん)の伏線回収及び解決へ向かうのではないかと思われるので、まだまだ先は長いのでは?!(期待)
現在、単行本では葵と茜について話が展開していますし、まだこれから放送部メンバーや源家の話なんかもあるのかなーと楽しみにしています。
キャラがすごく練られているのでどの話を見てもフルーツのつまったミルクレープのような濃厚さと楽しさでつまっていてわくわくです。