エヴァンゲリオンって結局、何?/設定を自分なりにまとめる【シン劇場版ネタバレ有】
下記※新劇場※のネタバレを含むエヴァンゲリオンまとめです。
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シンエヴァ観に行きました。
見ている間に自分の理解の浅さがどんどん露呈し、エヴァンゲリオンの設定、流れについて簡単にまとめてみようかなと思いました。
それはちげーだろうがよ!ってところが出てくると思いますので、考察などには参考、利用はしないようにお願いします。自信ないので…。
◆自分の中でエヴァをまとめる
まったく理解していない部分も多いです。
シンエヴァで設定の改良もあり、全然追いつけていません。
◎『人類補完計画』について
ゼーレの計画である『人類補完計画』
全人類を肉体と魂を切り離し(魂から解き放つ)一つの統合体になる。というもの。
作中内では、人間は"出来損ないの集合体"であり、それを一つにまとめることで"完全な単体生命体"へと進化させることが目的であるとされます。
どうして一つにまとめてしまうかと言うと、エヴァの世界観設定として
『一つの星に一つの生命』という決まりごとがあるのです。
同時に、個々の存在であれば、自分以外に他者が存在することで悩みや苦痛が伴うし、争いや諍いが産まれるます。なので単一生物となることで地球を覆い、最終進化を遂げたいということです。
ゼーレはこれが神の望む姿だと信じて疑っていません。
旧劇では、人類はLCL化し魂はリリスに還り目的はほとんど果たされた形となりました。
計画の流れとしては
ファーストインパクトによって海の浄化
セカンドインパクトによって大地の浄化
サードインパクトによって人類・生命の浄化
を行うことで果たされる予定でした。
※シンエヴァではサードインパクトがニア止まりだったためフォースにて人類浄化が決行されます。
この作戦を決行するにはシンジ(仕組まれた子ども)がトリガーとなっています。
サードインパクトを起こし、リリスのアンチATフィールドを増幅させることで人間の魂と肉体を引きはがし、肉体をLCL(液状)化し個々から一つの塊に進化させようとゼーレは考えます。
サードインパクトを起こすためにはシンジの精神状態が起因していて、シンジが「死にてぇ~」と思ったり「やっぱ生きてぇ~」と思ったりしなくてはいけないらしく、シンジの感情を大人たちは揺さぶります。
これを段取りよく行うと、"儀式"が完結します。
結果、人類は完全に一つになり、人類補完計画が完遂される。という流れみたいです。
簡単に言うと、シンジが「他人なんてどうでもいい」「もう死んで解放されたい」と願えば願うほどサードインパクトは誘発されます。
旧劇場/まごころを君にでは、そんな他人のいない世界を作った結果シンジは違和感を覚えてLCLから人に戻ります。(エヴァンゲリオンが再生したシーンです。)
(これはシンエヴァでも言われていましたが、LCL化しても意思さえ取り戻せば人の形に戻れる、らしいです。)
そしてアスカもまた、エヴァンゲリオンの中にいたためか意志が強くて人の姿を取り持てた為か不明ですが、原始の海にシンジとともに存在します。(個人的にはアスカはシンジへの拒絶意思がつよく、肉体のLCL化が他者のようにいかなかった。人間に戻れたと考えます。)
シンジはアスカを殺そうと首を絞める。
これは、シンジは『他人のいない世界』を一度は強く求めたことに起因していると思います。
『誰もいない世界』か『自分と他人の存在する世界』かどちらかを選択しなくてはならなかったシンジは、誰もいない世界を形成(サードインパクトを起こ)します。
だというのに『他人の存在する世界』を求めた。それは、自分だけは消えたくなかったから、とも捉えられます。
他人の存在をどうして疎ましく思ったかと言うと、これまで関わった全ての人にシンジは傷つけられていたから、…傷つかずに生きていくことは誰にも不可能だけどシンジからみたら自分を傷つける都合の悪い世界に思えたのだと思います。
作中シンジと関係が良好に見えるトウジやケンスケも、初めての出会いでトウジには頬を殴られそれをケンスケは当たり前かのように片付けました。
自分以外のクラスメイトは自分を好奇の目で見、同じエヴァに乗る子どもたちは自分よりもエヴァに好意的で価値観が合わないだけでなく否定してくる。
話しは戻りますが『他人の存在する世界』を再構築し、アスカと共に人間として再生したシンジでしたが、いざ他人を目の前にすると恐怖、破壊衝動が抑えられなかったのだと思います。
サードインパクトを起こしている時の「リビドー」と「デストルドー」の衝動変化と同じ、です。
リビドーは生きたい衝動、デストルドーは死にたいという衝動みたいな感じです。
上記した儀式で精神が完全に不安定になっているシンジは、唯一の他者であるアスカをみてまた傷つけられるんじゃないかと不安になります。
傷つけられずに自分だけ存在する唯一の方法が『現存する唯一の他者であるアスカを殺害』する事だったのだと思います。
シンジはアスカの首に手を掛けますが、アスカはそれを受け入れます。シンジの頬を撫でて「殺してもいい」と暗に伝えます。
シンジはその行為に自分の勝手さを感じたのか他人に受け入れられる尊さを感じてか泣き出して殺すのをやめてしまいます。
その結果の「気持ち悪い」です。
アスカからしたら「お前何がしたいの?」状態ですもんね。
◎エヴァンゲリオンの根底定義
シンジ=庵野監督
この図式はこれまでの庵野監督のインタビューなんかから、エヴァンゲリオンは庵野監督のSF伝記みたいなものなんじゃないか、と私が解釈しているという考えの縮図です。
そして、今回シンエヴァ:||をみて、
ゲンドウ≒シンジ≒庵野監督
なのか?と私は感じました。
シンエヴァ:||は特にゲンドウにスポットが濃く当たった作品でした。
漫画なんかでも後半に向かうにつれゲンドウの描写は増え、深くは語られないものの設定が練ってあることが香らされてました。
◎ゲンドウについて
精神は大人になり切れず、体だけ成長してしまった子どもの末路。
と、私は感じました。
〇作中でのゲンドウの目的
『ユイに会いたい』この一言に尽きます。
ゲンドウは妻であるユイに会いたい。その一心で他者を巻き込みLCLと化し自分の願いをかなえようとします。
あんまりにも自分勝手です。
この自分勝手さはこれまでの漫画、アニメ、旧劇場のシンジに近しいものを感じます。なんなら綾波を助ける!とニアサードを起こしたときの新劇場版シンジにも。
ゲンドウはもともと《他人》が嫌いで、一人で生きてきました。
けど、ユイとの出会いで自分は世界に一人ではないと気が付くもののユイが初号機のテストで消滅。
初めて【孤独】を感じ、耐えきれずどうにかユイを取り戻せないかと画策します。
結果、ゼーレの目的に沿い人類が浄化された後にアディショナルインパクトを自分が中心となり起こすことで【世界の書き換え】が可能だと考え、実行します。
なので、ゼーレの思惑を共に進め最後の最後にアディショナルインパクトを引き起こし自分の望む世界を作っちゃおう!
と、ゲンドウくんは考えたわけです。人類はその犠牲だということです。ばかもーーーん!
〇アディショナルインパクトってなんやねん
英語の成績常に1だった私です。
インパクトはばこーんってかんじですよね。
アディショナルってなに?
アディショナルの意:付加的な、追加の、さらなる
ということらしいです。
浄化してさらにバコーンということですね。日本語で話してくれ。
〇ネブカドネザルの鍵
今作では、これまでゲンドウが神になっちゃうぞアイテムとして使用してきた【胎児状のアダム】ではなく、【ネブカドネザルの鍵】というものが出てきました。
人間の骨?神経?のようなものが注射器とドッキングしている?みたいな見た目をしていて、ゲンドウが毎日大切に大切に持ち歩いていてなんかウケたアイテムでした。
加持がアダムの胎児の代わり、として持ってくるのですが
「予備として保管されていたロストナンバー」
と称していました。
私の考えとしては、エヴァンゲリオンMark.6に使用するためのアイテムだったんだろうと思いました。
Mark.6は【本物の神】と称されていましたし、神化アイテムとして作成されたのだと思います。(かみちゃまかりんみたいだね。)
※他サイト様ではゼーレの幹部の数がこれまでに比べて少ないため、他の幹部が使うはずだったアイテムという説を提唱されている人もいて、まだ考察の余地がありそうです。
〇なんで神にならなくちゃいけないのか
ゲンドウは神になろうとしていることは神化アイテムの存在によって肯定されるわけですが、
なんでそもそも神になりたいのか、というと。
地球の生物のままだと自分もLCL化してしまうから。
というのが一番の理由だと思われます。
エヴァの呪縛に罹っているシンジやアスカはコア化した地球を歩いても何ら害なく移動が可能でした。
※エヴァの呪縛とはエヴァに深く入り込むことで、生態がリリン(人類)ではなくアダム(使途)に近い状態になる意?
コア化した土地を普通の人間が何も装備なく歩くとLCL化するのではないかと思われます。魂の浄化最中の土地だからです。
LCL化してしまうとゲンドウはユイを探しに行くことが不可能になってしまいます。
ユイはエヴァに取り込まれているわけですから、ユイの魂はエヴァから放り出され、身体はLCL化すると考えられます。
ゲンドウはそれを探し出し再構築することで、ユイと再会するのが念願だったわけですから自分がLCL化することだけは避けなくてはいけないわけです。
なので、地球の生命ではない上位存在【神】になるしかないのです。
◎ATフィールドについて
「Absolute Terror FIELD」の略「絶対恐怖領域」と訳せます。
ロボットアニメのバリア的役割を果たしているATフィールドですが、
作中ではカヲルくんが「ATフィールドは誰もが持っている心の壁」と称していました。
なので、エヴァ特有のバリアではないと明言されてるものと捉えられます。
そして、旧劇場ではATフィールドの反語的『アンチATフィールド』によって人間はLCL化しました。
ATフィールドを無くすと、人間の形状を保てずLCLになってしまうということです。
作中では「デストルドーが形而化」という単語が出てきます。その後アンチATフィールドが展開、LCL化の流れを辿ります。
ここでわかるのは【デストルドー=アンチATフィールド】ということ。
これを反対に考えると【リビドー=ATフィールド】ということだと思います。
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※リビドーとデストルドーとはフロイトの提唱した精神分析学用語。
・リビドー
…生の欲動
性的な性質を持つとして見られる一方で、全ての人間活動はこれの変形しているとフロイトは考えていた。
ユングは、人間活動すべての本能のエネルギーとした。
・デストルドー
…死の欲動
リビドーに対抗する自我保存欲動として想定されている。
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ATフィールドは「生きたい」という絶対意思。そして、シンエヴァでは「他者に対する恐怖」によって成り立っている。とされています。
ゲンドウは神になってもなお、シンジに対して恐怖を抱いていたためATフィールドが展開されました。あれについても考察したいです。いつか・・・・いつかね・・・・・・・。
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簡単に用語と流れ?をまとめてみました。メモ書きになっちゃったけど。
もうまとめながらいみわかんなくなっちゃった。
ストーリーの前提とかを端折っているのでエヴァンゲリオンちゃんと見たことない人は意味不明な記事かと思いますが。それはもうしりません。ごめんなさい。
それでは、さようなら